ドル円は141円台前半に下落 ドル下落は限定的となる可能性=NY為替

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
 きょうのNY為替市場は前日のリスク回避のドル高が一服しており、ドル円は141円台前半に下落している。感謝祭ウィークで全体的に様子見気分が強い中、先週からのドル買い戻しを推し進めることに懐疑的な見方もある模様。ブラード・セントルイス連銀総裁やコリンズ・ボストン連銀総裁はタカ派な発言を行い、市場の利上げペース縮小観測をけん制していた。しかし、前日のデーリー・サンフランシスコ連銀総裁やメスター・クリーブランド連銀総裁の発言は、利上げに対して比較的慎重なアプローチが好ましいとの姿勢を示している。明日は11月1-2日開催分のFOMC議事録が公表されるが、何らかのヒントが出るか待ちたいところではある。

 市場からは、FRBは中央銀行の中で依然として利上げの推進役の1つであることから、最近のドル下落は限定的なものに留まるとの見方が出ている。FRBが利上げペースを緩めたとしても、ECBや他の中央銀行も追随する可能性が高く、格差が縮小しないと指摘。ドルに対するセンチメントに持続的な変化が出るのは、米経済の景気後退の兆しがより鮮明になった場合のみで、その時点でFRBの利下げがすぐに市場の議題に上るという。

USD/JPY 141.32 EUR/JPY 145.24
GBP/JPY 167.86 AUD/JPY 93.71

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

このニュースの著者

MINKABU PRESS

みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。