OECD、ECBはFRBとの金利差を縮める必要=NY為替

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
 きょうはドル売りが優勢の中、ユーロドルは買い戻されている。ロンドン時間に一時1.02ドル台後半に上昇したあと、NY時間にかけて1.02ドル台半ばに伸び悩む動きも見せたが、先ほどから再び1.02ドル台後半に上昇する展開。

 きょうは経済協力開発機構(OECD)が世界経済見通しを発表しており、その中で、ECBは高止まりするインフレを抑えるには、主要金利をさらに引き上げる必要があると警告した。ウクライナ侵攻でエネルギーと食料価格が急上昇して以来、インフレが急騰している。最近はインフレ率がピークに達するか、それに近い状態にある兆候がいくつか見られるが、多くの中央銀行が目標とする2%のレベルまでインフレが急低下することはないと分析している。

 OECDはECBが来年半ばまでに政策金利を現在の1.50%から4.00-4.25%に引き上げるべきであり、これは投資家が広く予想しているよりもはるかに高いピークだと述べた。

 2023年のユーロ圏のインフレは平均6.8%と予想しており、9月の予想値6.2%から上方修正している。一方、米国のインフレは2023年に平均3.5%と、前回予想からほとんど変わらないと予想し、FRBは市場の予想通りに政策金利を5.25%に引き上げるべきだと述べた。

EUR/USD 1.0278 EUR/JPY 145.27 EUR/GBP 0.8656

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

このニュースの著者

MINKABU PRESS

みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。