きょうもIT・ハイテク株は全体的に冴えない値動きをしているが、今月はFRBの利上げペース縮小への期待や米国債利回りの低下、好業績、中国経済の再開への楽観論などから、半導体関連株は好調に推移している。 IT・ハイテク株は大きく出遅れているセクターの1つとなっているものの、半導体および半導体製造装置は大幅な上昇が見られ、他のソフトウェアやハードウェア機器と比較するとパフォーマンスが格段に違う状況。 半導体関連株はしばしば経済成長の代弁者と位置づけされており、今年は多くの銘柄が需要低迷を警告している。また、米中関係の緊張からも打撃を受けている状況。 しかし、今月は改善の兆しを見せている。アプライド・マテリアルズ<AMAT>はサプライチェーン改善により景気減速を相殺し、10-12月期の売上高見通しを上方修正した。また、エヌビディア<NVDA>は人工知能(AI)およびデータセンター向けチップの需要が引き続き堅調であることを示した。 一方、GAFAMといった巨大IT企業の相対的な弱さは、成長がピークに達したのではとの懸念を裏付けている。あのアップル<AAPL>でさえも、ここ数日、アイフォーンの中国での生産の遅れを理由に圧力を受けており、無縁ではいられないようだ。 (NY時間14:20) エヌビディア<NVDA> 157.00(-1.27 -0.80%) AMD<AMD> 73.74(+0.55 +0.76%) インテル<INTC> 28.96(+0.24 +0.83%) マイクロン<MU> 55.14(-0.62 -1.10%) アプライド<AMAT> 103.43(-0.04 -0.04%) ラムリサーチ<LRCX> 441.94(-1.29 -0.29%) KLA<KLAC> 375.24(+0.31 +0.08%) MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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