アジア株 香港株は下落も下値は限定的、中国新規感染者2日続けて前日比で減少、ピークアウト期待

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
アジア株 香港株は下落も下値は限定的、中国新規感染者2日続けて前日比で減少、ピークアウト期待

東京時間11:04現在
香港ハンセン指数   18175.68(-29.00 -0.16%)
中国上海総合指数  3154.05(+4.30 +0.14%)
台湾加権指数     14754.17(+44.53 +0.30%)
韓国総合株価指数  2444.34(+10.95 +0.45%)
豪ASX200指数    7277.40(+24.09 +0.33%)

アジア株はまちまち、中国コロナ情勢を見ながらの取引となっている。

きのうの中国保健当局の会見はやや期待外れの内容だったものの、ゼロコロナ政策脱却に一歩前進とマーケットは判断したもよう。各地でのゼロコロナ抗議活動も沈静化したほか、中国新規感染者が2日続けて前日比で減少しており、コロナに対する過度な懸念は後退している。米アップルのiPhone生産工場がある中国河南省の鄭州市は厳しいコロナ制限措置を30日付で解除すると発表した。

ただ、首都北京市の新規感染者は29日に過去最多を更新したほか、上海市の感染者も前日から増加した。これからの冬本番、旧正月にかけ感染は再び拡大する恐れもあり、楽観的にはなれない。

IMF専務理事は長引くゼロコロナ政策と不動産不況を受け、中国の経済成長率予測を下方修正する必要があるかもしれないと述べた。

きょう発表された中国11月の製造業PMIは48.0と2カ月連続で低下、今年4月以来の水準に落ち込んだ。非製造業PMIは46.7と前回の48.7から大きく低下、同じく2カ月連続で低下し、今年4月以来の低水準となった。弱い内容も想定内で中国市場の反応は限定的。

香港株と上海株は軟調、前日に大幅上昇したことから利益確定の売りに押されている。ただ、下値は限定的。ゼロコロナ政策脱却への期待感が続いている。

香港市場では碧桂園控股や龍湖集団など不動産株が堅調なほか、香港取引所やHSBCなど金融株の一角も上昇している。一方、アリババやネットイース、テンセントホールディングスなどハイテク関連は軒並み下落している。

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