一連の米経済指標にドル売りの反応 米住宅市場の軟化傾向を鮮明に=NY為替

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
 日本時間0時に発表になった米中古住宅販売件数とコンファレンスボード消費者信頼感指数を受けて、為替市場はドル売りの反応が見られている。米消費者信頼感指数は予想を上回る上昇となったものの、米中古住宅販売件数は年率換算で409万件と住宅市場の軟化傾向を鮮明にしている。米住宅市場はFRBの積極利上げで住宅ローン金利の上昇が続く中、今年に入って住宅購入者のモメンタムは低下が続いている。今回もその流れが続いたようだ。

 米消費者信頼感指数は、先日発表のミシガン大消費者信頼感指数が前回から上昇していたことから、上昇が見込まれていた。雇用が堅調で米消費者のセンチメントはまだ完全に低下していないことが示されているが、米小売り企業の決算などからは、消費が安価なものにシフトしている傾向も見られている。ピークの兆候が出ているとはいえ、依然として高いインフレと景気後退への懸念が消費マインドの重石となっているようだ。

 ドル円はNY時間に入って買い戻しが強まり、132円台半ばまで上昇していたが、米経済指標の発表を受けて、一時132円ちょうど付近まで伸び悩んだ。

 ただ、指標自体への大きな反応は見られていない。

米中古住宅販売件数(11月・年率換算)0:00
結果 409万件
予想 422万件 前回 443万件

米中古住宅販売詳細
*米中古住宅販売(11月)
販売件数 409万件(前回:443万件)(年率換算)
中間価格 37.07万ドル(37.88万ドル) 
在庫 3.3ヵ月分(3.3ヵ月分)
()は前回値

コンファレンスボード消費者信頼感指数(12月)00:00
結果 108.3
予想 101.5 前回 101.4(100.2から修正)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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