株価指数先物【引け後コメント】 NTショートの巻き戻しによるリバランスが入った格好、ナイトセッションは動意薄に

配信元:株探
著者:Kabutan
大阪3月限
日経225先物 26370 +220 (+0.84%)
TOPIX先物 1900.0 +8.5 (+0.44%)

 日経225先物(3月限)は前日比220円高の2万6370円で取引を終了。寄り付きは2万6210円と、シカゴ日経平均先物(2万6215円)にサヤ寄せする格好から、買い先行で始まった。寄り付き直後に付けた2万6180円を安値にリバウンドを見せ、一時2万6380円まで買われた。ただし、テクニカルの抵抗線に上値を抑えられて、前場半ばには2万6220円と寄り付き水準まで上げ幅を縮めた。後場は2万6260円~2万6290円辺りの狭いレンジで推移するなか、終盤にかけて短期筋のショートカバーによってレンジを切り上げると、日中の高値水準で取引を終える格好となった。

 先週の大幅な調整に対する自律反発の動きとなった。米国や欧州などの主要市場が休場となるなか、短期筋の売買を中心に、リバウンドを意識した値動きを見せた。終値では上値を抑えられていた5日移動平均線を捉えており、ナイトセッションでは同線を上回っての推移を見せてくるかが注目されよう。もっとも、欧米市場が休場となるなかで動意薄の展開が見込まれるため、為替市場での変動などの動きがなければ横ばいでの推移になりそうだ。

 また、本日は短期的な売買が中心だったこともあり、クリスマス明け後の海外市場の動向を見極めたいとして、本日のリバウンド分に対するリバランスの調整を見せてくる可能性もあり、ナイトセッションでは一段と手掛けづらくさせそうである。そのほか、「北朝鮮の複数の無人機が南北軍事境界線を越えて韓国領空を飛行した」と各メディアが報じており、地政学的リスクへの警戒から様子見に向かわせやすい。

 NT倍率は先物中心限月で13.87倍に上昇した。指数インパクトの大きいファーストリテイリング <9983> [東証P]、東京エレクトロン <8035> [東証P]が自律反発を見せるなど、日経平均型にはNTショートの巻き戻しによるリバランスの動きが入った格好である。NT倍率は先週末の低下で3月安値を下回ったこともあり、いったんはリバランスが入りやすいタイミングであった。NT倍率も切り下がる5日線に上値を抑えられているため、同線を越えられないとテクニカル面での反転は期待しづらい。

 手口面では、日経225先物はABNアムロが1480枚、ソジェンが460枚、BNPパリバが280枚程度の売り越しに対して、野村が1260枚、ドイツが810枚、ゴールドマンが620枚程度の買い越しだった。売り方は裁定買い(現物買い・先物売り)に伴うトレードであろう。TOPIX先物はABNアムロが590枚、野村が400枚程度の売り越しに対して、ドイツが430枚、バークレイズが360枚、UBSが300枚程度の買い越しだった。

株探ニュース

このニュースの著者

Kabutan

有望株(銘柄)の発掘・選択をサポートするサイトです。株価 ニュース 決算 テーマや企業情報などが満載。 株価変動要因となる情報や株式の売買タイミングに役立つ情報、迅速な投資判断ができる仕組みを提供します。