年内の株式はボラティリティーに揺さぶられる展開=米国株

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
 米大手証券のストラテジストは楽観的な株式投資家は年内にリセッション(景気後退)懸念が強まっていくのにつれて、ボラティリティーに揺さぶられるリスクがあると指摘した。

 銀行セクターのストレスと弱めの経済指標によって、4-6月(第2四半期)にボラティリティーが大きくなる可能性が高まっているという。同ストラテジストのモデルでは、S&P500株価指数に54%の確率で高いボラティリティーが生じるシグナルが出ており、より緩やかなボラティリティーは39%の確率だという。

 債券市場では既にボラティリティーが急上昇し、利回りが大きく変動する一方、株式市場は比較的穏やかな動きとなっている。

 株式トレーダーは成長鈍化によってFRBが利上げサイクルの終了を強いられる可能性に注目しているが、同ストラテジストは、今年の残りの期間について、成長とインフレのいずれも低下が見込まれる中、資産クラス全体のボラティリティーはインフレの変化よりも成長によってもたらされる可能性が高いとも述べている。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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