東京株式(大引け)=74円高、米インフレ懸念後退で朝安後に切り返し5日続伸

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
 13日の東京株式市場は、日経平均株価が朝安後に切り返し上値追い基調を継続した。前日の米株安が利益確定売りを誘発したが、下値では買い需要が旺盛だった。

 大引けの日経平均株価は前営業日比74円27銭高の2万8156円97銭と5日続伸。プライム市場の売買高概算は9億7229万株、売買代金概算は2兆4060億円。値上がり銘柄数は943、対して値下がり銘柄数は786、変わらずは106銘柄だった。

 きょうの東京市場は、朝方は売りが先行し日経平均は2万8000円台を割り込んでスタートした。前日の米国株市場では、朝方発表された3月の米消費者物価指数(CPI)は一段のインフレを示唆するものではなく安心感が広がったが、NYダウは上昇してスタートしたものの、その後は軟化した。米景気減速への懸念が上値を重くしている。東京市場では軟調な米株市場の地合いを引き継いで、寄り付きは利食い圧力が意識されたが、その後は押し目買いが優勢に変わり、前場後半に日経平均は小幅ながら上昇に転じた。後場に入っても強調展開が続き、結局この日の高値近辺で引けている。個別株は強弱観拮抗のなかも買い意欲は旺盛で、値上がり銘柄数が全体の51%を占め、値下がり数を上回った。

 個別では、キーエンス<6861>が買われ、ファーストリテイリング<9983>も上昇した。第一三共<4568>が値を上げ、イオン<8267>も買いが優勢だった。SHIFT<3697>も高い。トレジャー・ファクトリー<3093>、広済堂ホールディングス<7868>は値幅制限いっぱいに買われた。コメダホールディングス<3543>が物色人気となり、ハイデイ日高<7611>、ひらまつ<2764>も上値を追った。ネクステージ<3186>も大きく水準を切り上げた。

 半面、レーザーテック<6920>、東京エレクトロン<8035>など半導体製造装置関連が軟調、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクも冴えない。日本製鉄<5401>、日立製作所<6501>なども安い。セラク<6199>、GSIクレオス<8101>が大幅安、ワイエイシイホールディングス<6298>の下げも目立つ。ローツェ<6323>、ダイコク電機<6430>なども売られた。

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