東京株式(大引け)=144円高、リスクオン続き年初来高値を更新

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
 18日の東京株式市場は、前日の米株高や為替市場での円安進行などを背景にリスク選好の地合いとなった。日経平均は上値追いを続け、年初来高値を更新した。

 大引けの日経平均株価は前営業日比144円05銭高の2万8658円83銭と8日続伸。プライム市場の売買高概算は10億1234万株、売買代金概算は2兆4932億円。値上がり銘柄数は1371、対して値下がり銘柄数は387、変わらずは77銘柄だった。

 きょうの東京市場は買い疲れ感の垣間見えるなかも根強く投資資金が流入、日経平均は8日続伸となった。これは昨年3月14日~25日に記録した9連騰以来となる。前日に発表された4月のNY連銀製造業景況指数は予想を上回る強い内容で米景気失速への懸念が後退した。米株市場はNYダウが100ドルあまり上昇して引けており、東京市場もその流れを引き継ぐ格好に。米長期金利上昇を背景に外国為替市場でドル高・円安が進んだことなどもポジティブ材料として働いた。半導体主力株が総じて売られる展開となったものの、内需株が買われ全体相場を支えた。前場取引時間中に発表された中国の1~3月期GDPが想定を上回ったことなども追い風となっている。個別株もプライム市場の75%の銘柄が上昇する買い気の強い地合いだった。

 個別では、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクが堅調、ソニーグループ<6758>、任天堂<7974>なども買いが優勢だった。ソシオネクスト<6526>が商いを伴い上昇、カプコン<9697>が物色人気となり大幅高に買われた。リクルートホールディングス<6098>が高く、日立製作所<6501>もしっかり。テラスカイ<3915>が連日の急騰、アセンテック<3565>、アクシージア<4936>なども値を飛ばした。

 半面、レーザーテック<6920>、東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>など半導体製造装置関連の下げが目立つ。セガサミーホールディングス<6460>が売られ、INPEX<1605>も冴えない。ベイカレント・コンサルティング<6532>も安い。IDOM<7599>が急落、Robot Home<1435>、円谷フィールズホールディングス<2767>も下落した。

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