東京株式(大引け)=292円高、先物主導で一貫して下値切り上げる展開

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
 9日の東京株式市場は主力株をはじめ広範囲に買いが優勢となり、先物主導のインデックス買いの後押しもあって、日経平均株価は終始堅調だった。

 大引けの日経平均株価は前営業日比292円94銭高の2万9242円82銭と反発。プライム市場の売買高概算は13億4751万株、売買代金概算は3兆2746億円。値上がり銘柄数は1497、対して値下がり銘柄数は288、変わらずは49銘柄だった。

 きょうは朝方から買いが先行し、日経平均は1年4カ月ぶりの高値をつけた。前日の米国株市場ではNYダウが小幅安となる一方、ナスダック総合株価指数は小高く引けるなど、高安まちまちの展開だった。10日発表予定の4月の米消費者物価指数(CPI)を前に様子見ムードが強かったが、東京市場では買い意欲が旺盛で、好決算発表銘柄を中心にリスクを取る動きが全体相場を押し上げた。先物主導で日経平均は寄り後も一貫して下値を切り上げる展開に。取引終盤はやや伸び悩んだものの、300円近い上昇幅をキープして着地している。業種別では33業種中、空運を除きほぼ全面高。個別株も値上がり銘柄数は1500近くに達し、プライム市場全体の82%を占めた。売買代金は3兆2000億円台と高水準で、3営業日ぶりに3兆円を上回っている。

 個別では、レーザーテック<6920>が終始買い優勢だったほか、川崎汽船<9107>が大幅高。JFEホールディングス<5411>が大きく買われ、日本製鉄<5401>も物色人気に。トヨタ自動車<7203>も堅調。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも上昇した。伊藤忠商事<8001>など総合商社が買われ、日立製作所<6501>も上値追い。世紀東急工業<1898>がストップ高を演じ、マクニカホールディングス<3132>も値を飛ばした。

 半面、ファーストリテイリング<9983>が冴えず、HOYA<7741>も軟調。大阪チタニウムテクノロジーズ<5726>、東邦チタニウム<5727>は揃って急落となった。ユニ・チャーム<8113>の下げも目立つ。ウェルネット<2428>、JUKI<6440>、リコー<7752>、中山製鋼所<5408>が大きく下落したほか、新日本科学<2395>も大幅安。

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