金・銀午前=金が続伸、現物高が支援

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
【場況】
 金は続伸、銀はまちまち。金はドル建て現物相場の上昇を受けて買い優勢で始まっ
た。その後は、バイデン米大統領が18日にイスラエルを訪問すると伝えられたことを
受けて上げ一服となった。銀はまちまちの値動きとなった。
 午前11時2分現在の前営業日比は、金標準が9〜17円高、金ミニが2.0〜
20.0円高、ゴールドスポットが37円高、銀が2.2円安〜0.5円高。
 午前11時2分現在の出来高は、金が2万4097枚、金ミニが4782枚、ゴール
ドスポットが6490枚、銀が9枚。
【NY金は利食い売りが圧迫】
 金は利食い売りが圧迫要因になった。ブリンケン米国務長官はネタニヤフ首相と人道
支援を巡り会談、バイデン大統領もイスラエル訪問を協議している。またドイツのショ
ルツ首相が本日、イスラエルを訪問する。バイデン米大統領が18日にイスラエルを訪
問するとした。イスラエルとの連帯を示すとともに、紛争の地域的拡大を防ぐのが目的
とした。

 一方、トルコのフィダン外相は、パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織
ハマスの最高指導者イスマイル・ハニヤ氏と電話会談を行った。トルコ外務省関係筋に
よると、ハマスが人質にしている民間人の解放について協議したという。またイランの
アブドラヒアン外相は、抵抗戦線による「先制行動」が数時間内に予想されるとし、イ
スラエルが報いを受けずにパレスチナ自治区ガザで行動を起こすことは許されないと述
べた。
 米シカゴ地区連銀のグールズビー総裁は、一部で根強い物価圧力が見られるが、米国
のインフレ率鈍化が一時的な現象ではなく、趨勢であることは「否定できない」との認
識を示した。米フィラデルフィア地区連銀のハーカー総裁は、現在の金利水準は、初め
ての住宅購入をほぼ不可能にしているとの認識を示した。
 金先限は夜間取引で9232円まで上昇したのち、上げ一服となった。ニューヨーク
市場で押し目を買われたが、米国債の利回り上昇に上値を抑えられた。円相場は1ドル
=149円台半ばで推移した。
【ドル建て現物相場】
 金のドル建て現物相場は、軟調。きのうの海外市場では、利食い売りなどが出て軟調
となった。アジア市場では、朝方の1920.19ドルから、米大統領が18日にイス
ラエルを訪問すると伝えられたことを受けて軟調となった。
 午前11時現在、1914.73ドルで推移。銀は2245セントで推移。前営業日
の大引け時点は金が1915.08ドル、銀が2256セント。

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