海外市況サマリー(2日)

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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海外主要銘柄の中心限月の相場表(限月、終値、前営業日比)
NY金   2023/12 1,993.5  + 6.0    シカゴ大豆   2024/ 1  1,328.25  +13.25
NY銀   2023/12 2,284.6  + 5.6    シカゴコーン  2023/12    470.00  - 5.00
NYプラ  2024/ 1   930.6  + 0.2    NY原油   2023/12     82.46  + 2.02
NYパラ   2023/12 1,110.60 -3.60    ドル・円              150.48  - 0.46
*ドル・円は日本時間の午前5時30分現在。
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◎NY外為=ドル円は150.50円水準で推移
 NY為替市場、ドル円は後半に150円台半ばまで買い戻されたものの、前半に戻り
売りが加速し、一時150円を割り込む場面が見られた。2日も前日からの流れを引き
継ぎ、米国債利回りが低下し、ドル円も戻り売りを強めた。前日に米財務省が発表した
来週の四半期定例入札の規模が予想を下回ったことや、FOMCは大方の予想通りでは
あったものの、米国債利回りが低下の反応を見せ、ドル売りを誘発した。

◎NY貴金属=金・銀が小反発、プラチナ系貴金属は総じて小幅続落
 ニューヨーク金、銀は小反発。
 金12月限は小反発。時間外取引では、ドル安を受けて買い優勢となり、終盤に約9
ドル高で堅調に推移。日中取引では、米国の週間新規失業保険申請件数が事前予想を上
回り、米10年債利回りが低下、ドル軟調から小高い状態を維持ながら上げ幅を縮小し
た。イスラエル軍がパレスチナ自治区のガザ地区への本格進行が行われ、金の安全資産
としての買いは根強かったが、3日に10月の米雇用統計の発表を控え、利食い売りを
含めた手じまい売りも多く、小幅高にとどまった。
 銀12月限は小反発、時間外取引から買い優勢となり、2300セント台を回復して
推移。日中取引は金の上値の重さから戻り売りで上げ幅を縮小し、小高く引けた。
 プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナが総じて小幅続落、パラジウムは続落。
 プラチナ1月限は小反発。時間外取引では、ドル安、金・銀の堅調推移にも、ここ数
日の急上昇で利食い売り先行もようとなり、終盤に6ドル超の下落で推移。日中取引で
は、押し目買いが入り、下値を切り上げ、プラスサイドを維持した。ただし他限月は小
安く引けた。
 パラジウム12月限は時間外取引から売り優勢。下げ幅を縮小も終盤は小安く推移。
日中取引は戻り鈍く、ジリ安となった。

◎LME=アルミ・ニッケルは小幅続落、銅は株高を受けて反発
 アルミ3カ月物は小幅続落。2244.50ドルで小高く取引を開始。アジア株高や
欧州、米国と株式市場の堅調な足取りが買いを支援するなか浮上する場面も見られた
が、転売に値を落としマイナスサイドでの終了となった。
 銅3カ月物は反発。8145ドルと確りで取引を開始。アジア株高を受けた買いが入
り一時は8194ドルまで浮上。その後、転売に値を落としたが、欧州株高が買いを支
援したことで終盤は8140ドルを下値支持線とするもちあいとなり、プラスサイドを
維持して取引を終えた。

◎NY原油=反発、ドル安・米株高でリスクオンの動きから堅調
 ニューヨーク原油は反発。
 時間外取引はアジア時間から米連邦公開市場委員会(FOMC)を通過し、米金融市
場の不安定な動きが後退したことで押し目買いが優勢となった。欧州時間に入っても堅
調に推移。イスラエル軍のハレビ参謀総長がパレスチナ自治区への本格侵攻を表明した
ことも心理的に買い方に有利に傾いた。
 日中取引開始後はドル安、米株の堅調な値動きで上げ幅を拡大した。80ドルの節目
を試す前に切り返したことはテクニカル面から追い風。米国の追加利上げ余地があるこ
とは売り材料だが、この日は米10年債利回りが低下、米国株が続伸で推移からリスク
オン(リスク容認)の動きがら堅調に推移した。
 改質ガソリンは反発。ヒーティングオイルは続伸した。原油高、欧米の株高に支援さ
れ買い優勢となった。需要期を迎えているヒーティングオイルは期近12月限が300
セントの大台に乗せ、10月23日以来の高値をつけた。

◎シカゴ大豆・コーン=大豆は期近から続伸、コーンは総じて続落
 大豆は期近から続伸。
 アメリカ穀物協会など、11の団体の代表が中国を訪問したことを受けた輸出用需要
の増加期待や、ブラジルの天候不良に対する警戒感から買い優勢となった。ブラジルで
は南部では降雨過剰、中部および北部では土壌水分の乾燥が懸念されている。

 コーンは総じて続落。
 米産地での収穫がほぼ終了するなか、23/24年度のイールド予測が引き上げられ
るとの観測が浮上したことが弱材料となった。また、米週間純輸出成約高が前週を下回
ったことも弱気材料となった。

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