[今日の視点]石油=上昇を想定も、追加報道なく戻り鈍るか

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 国内市場は上昇へ。中心限月の2024年4月限で300〜600円高程度を想定す
る。今週末26日の石油輸出国機構(OPEC)プラスの閣僚会合を控えて、追加減産
の可能性が浮上していることが海外原油を押し上げた。円相場が1ドル=148円前半
で円高・ドル安推移していることは国内市場の重し。先月にかけてのドル高基調が反転
し、ドル売りが優勢となっている。
 OPECプラスでは追加減産が協議されるようだが、今のところ一部の産油国が主張
しているだけであり、全体として減産で意見がまとまりつつあるのか不明である。週明
けの海外原油は買い戻しから続伸したものの、続報待ちのなかで調整が中心の値動きで
あり、雰囲気としては模様眺めに近い。追加減産が検討される中心的な背景は何か、O
PECプラスが全体として生産量を再調整するのか、あるいは自主的な動き次第なの
か、報道で細部を確認しないことには動きづらい。ぼんやりとした減産観測が独り歩き
するだけでは、早々に戻りは鈍りそうだ。
<今日の予定>
◆ 香港 ◆
【経済】17:30 消費者物価指数 2023年10月(香港統計局)
◆ スイス ◆
【経済】16:00 貿易収支 2023年10月(財務省)
◆ アメリカ ◆
【経済】11/22 00:00 中古住宅販売統計 2023年10月(全米不動産協会)
【工業】11/22 06:30 週間石油統計(API)
◆ カナダ ◆
【経済】22:30 消費者物価指数 2023年10月(カナダ統計局)
【経済】22:30 新築住宅価格指数 2023年10月(カナダ統計局)
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