貴金属は、金が小幅続伸して寄り付く見通し。金と銀は円安を受けて買い優勢となろ う。プラチナ系貴金属(PGM)はニューヨーク安を受けて軟調となろう。 午前8時10分現在の現物相場は前営業日の引け時点と比べ、金は7.66ドル安の 1992.15ドル、銀が10セント安の2364セント、プラチナが16.40ドル 安の916.10ドル、パラジウムは21.36ドル安の1045.00ドル。 午前8時10分現在のドル・円相場は1ドル=149.51/53円で、前営業日の 大引け時点から0.63円の円安。 先限の寄り付き目安は、金が9573円前後、銀は115.5円前後、プラチナは 4350円前後、パラジウムは5000円前後。 【NY金は堅調な米経済指標が圧迫】 金は海外市場では、堅調な米経済指標を受けて売り優勢となった。 金は堅調な米経済指標が圧迫要因になった。米新規失業保険申請件数は20万 9000件と前週から2万4000件減少した。市場予想の22万6000件を下回っ た。11月の米ミシガン大消費者信頼感指数確報値は61.3と速報値の60.4から 上方修正された。前月は63.8。1年先の期待インフレ率は4.5%と速報値の 4.4%から上方修正された。米連邦準備理事会(FRB)は高金利を長期間維持する とみられている。 イスラエルとイスラム組織ハマスはガザ地区の戦闘を4日間停止することで合意し た。戦闘停止中に双方が拘束・拘留している人を解放する。燃料や医薬品、その他人道 物資の輸送も実施する。戦闘休止は現地時間24日午前7時に開始され、ハマスによる 人質の初回引き渡しは同日午後4時ごろ行われる。 銀は海外市場では、堅調な米経済指標や金軟調を受けて売り優勢となっ た。 【NYプラチナは堅調な米経済指標やドル高が圧迫】 プラチナは海外市場では、堅調な米経済指標やドル高を受けて売り優勢となった。 プラチナは堅調な米経済指標やドル高が圧迫要因になった。米新規失業保険申請件数 が予想以下となり、11月の米ミシガン大消費者信頼感指数確報値でインフレ期待が上 方修正された。米連邦準備理事会(FRB)の高金利維持見通しを受けてドル高に振れ た。ただ上海プラチナの出来高が急増し、中国勢の押し目買いが入った。高値での買い が続くかどうかを確認したい。 <今日の予定> ・消費者物価指数 2023年10月(総務省) ・独国内総生産 2023年7-9月期確報(連邦統計庁) ・独景況感指数 2023年11月(ifo) MINKABU PRESS 東海林勇行
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