アジア株 香港株は大幅反発スタートも買い続く可能性低い 上海株は既に上げ縮小、あすは住宅関連指標 東京時間11:07現在 香港ハンセン指数 16444.74(+215.99 +1.33%) 中国上海総合指数 2975.19(+5.47 +0.19%) 台湾加権指数 17623.93(+155.00 +0.89%) 韓国総合株価指数 2546.84(+36.18 +1.44%) 豪ASX200指数 7373.70(+115.91 +1.60%) アジア株は全面高、きのうの米株大幅高を受け買い優勢で始まった。 きのうの米FOMCでは利上げ局面が終了し、来年は利下げを開始する可能性が示唆された。パウエルFRB議長は、「利下げは視野に入り始めている、利下げ開始がいつ適切になるかについて今回の会合で議論した」と語った。 香港株は大幅反発、米早期利下げ期待が広がっている。香港は米ドルとのペッグ制を採用していることから金融政策を米国に連動させている。そのため、FRBが早期に利下げを開始すれば香港も追随して基準金利を引き下げる。また、経営難に陥っている中国不動産大手の碧桂園控股が人民元建社債を全額返済したとの報告を受け、不動産市場にやや安堵感が広がっている。ただ、中国景気先行き懸念は高まっており、このまま上昇し続けるかは疑問が残る。 医療品やハイテク、消費者サービス関連、金融など幅広い銘柄が上昇している。恒隆地産や華潤置地、新世界発展、龍湖集団など不動産株も買い戻されている。 上海株もひとまず反発して始まったが上値は重い。投資家心理が改善する兆しは見られず、取引開始早々すでに上げ幅を縮小している。 あすは11月の新築住宅価格、不動産投資に鉱工業生産、小売売上高、失業率、固定資産投資が発表される。弱い内容であれば、さすがに当局が来年早々にも大規模な景気支援策を打ち出す可能性がある。 また、中国人民銀行が中期貸出制度(MLF)1年物金利を公表する。ここに来て引き下げ予想が高まっているが、引き下げたところで効果は限定的だろう。むしろ据え置きとなった場合、失望感が広がり売りが加速する恐れがある。 豪州株は1.60%高、8月以来の高値をつけている。金価格の上げを受け金鉱を中心に素材関連が大幅高。鉱業会社のエメラルド・リソーシズは10%超高、レジス・リソーシズは9.0%高、ウエスト・アフリカン・リソーシズは8.6%高。
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