NYプラチナ市況=プラチナが続伸、パラジウムは続落

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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            始 値   高 値   安 値   帳入値   前日比
 プラチナ   (24/ 1)   985.0     1003.5       975.8      1002.1    + 19.7
         (24/ 4)   998.5     1017.0       989.7      1014.6    + 19.0
 パラジウム  (24/ 3)  1194.00    1213.50     1155.00     1157.70   - 31.70
         (24/ 6)  1194.50    1205.50     1165.50     1165.70   - 32.00
           推定出来高  前日出来高  前日取組高    (前々日比)
 プラチナ          32,144         22,441        70,953       (+    364)
 パラジウム          2,855          1,895        16,495       (-     63)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。
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・NY為替   円    ユーロ  ・NYダウ          37,656.52  + 111.19
     26日  142.41/43   1.1042/44   ・ナスダック         15,099.18  +  24.61
     27日  141.80/82   1.1106/08   ・10年米国債利回り      3.79  -   0.10
・NY原油  (24/ 2)   74.11 - 1.46  ・SPDR保有金残高    878.25      0.00
注:SPDRの保有金残高は前日発表の数値。本日付けはニューヨーク時間の午後6時(日
本時間の翌日の午前8時)に更新予定。
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 プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナが続伸、パラジウムは続落。前日比は、プラ
チナが19.0〜20.0ドル高、中心限月の4月限が19.7ドル高、パラジウムが
33.10〜31.70ドル安、中心限月の3月限は31.70ドル安。
 プラチナ4月限は続伸。時間外取引では、ユーロの小動きを受けてもみ合いとなっ
た。欧州時間に入ると、利食い売りに上値を抑えられた。日中取引では、米国債の利回
り低下や金堅調を受けて買い優勢となった。
 パラジウム3月限は戻り売り圧力が強まって軟調となった。
 プラチナ4月限は時間外取引を989.7〜1001.2ドルのレンジで推移し、前
日比2.8ドル安の992.8ドルとなった。4月限は高寄りしたのち、ユーロの小動
きを受けてもみ合いとなった。欧州時間に入ると、利食い売りに上値を抑えられた。
 日中取引は、米国債の利回り低下や金堅調を受けて押し目を買われた。時間外取引の
高値を突破すると、テクニカル要因の買いが入って1017.0ドルまで上昇した。
 米連邦準備理事会(FRB)の利下げ期待や米国債の利回り低下が支援要因になっ
た。欧州中央銀行(ECB)の利下げ期待も強く、ユーロ圏債券の利回りが低下するな
か、7月19日以来の低水準となる米10年債利回りは3.79%を付けた。
 パラジウム3月限は、時間外取引を1186.50〜1213.50ドルのレンジで
推移し、前日比13.10ドル高の1202.50ドルとなった。3月限は高寄りした
のち、買い戻されて堅調となった。欧州時間に入ると、戻りを売られて上げ一服となっ
た。
 日中取引は、戻り売り圧力が強まった。時間外取引の安値を割り込むと、テクニカル
要因の売りが出て1155.00ドルまで下落した。
 26日のナイメックス指定倉庫在庫は、プラチナが前日比変わらずの21万3950
オンス、パラジウムは変わらずの5万3862オンス。
今日の材料
・11月の中国工業部門企業利益は前年比29.5%増加し、4カ月連続でプラスとな
った。伸び率は10月の2.7%から加速した。ただ、需要の低迷が企業の成長期待を
抑え込んでおり、追加の景気支援策を求める声が強い。
・日銀の植田和男総裁は、来年にマイナス金利が解除される可能性が「結論的にはゼロ
ではない」と述べた。経済・物価情勢が好転して賃金・物価の好循環が見通せる状況が
来年訪れることに期待感を示した。
・中国の国会に当たる全国人民代表大会(全人代)が公表した第14次5カ年計画の中
間報告は内需を拡大し、迅速な景気回復を確かなものとし、安定成長の促進に努めると
の方針を示した。
・スペインのサンチェス首相は、海運の要衝である紅海を航行する商船をイエメンの親
イラン武装組織フーシ派による攻撃から守るために、海賊に対処する欧州連合(EU)
の海軍部隊を投入することには反対するとし、この問題に対応するために別の枠組みの
創設を検討する用意があると述べた。
・S&Pグローバル・マーケット・インテリジェンスは、資金調達コストの上昇により
米銀の純金利マージン(NIM)が圧迫されており、たとえ米連邦準備理事会(FR
B)が利下げに転じたとしても2024年末までにその圧力が緩和される可能性は低い
との見方を示した。
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