NY原油市況=反発、イランによるタンカー拿捕で

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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ニューヨーク原油(NYMEX)
              始 値     高 値   安 値   帳入値   前日比
  2024/02     71.33       73.81       71.17       72.02        + 0.65
  2024/03     71.35       73.81       71.24       72.09        + 0.65
  2024/04     71.49       73.80       71.32       72.17        + 0.67
  推定出来高        前日出来高      前日取組高 (前々日比)
     632,142              904,063             1,614,656    ( + 16,489)
                     帳入値  前日比
      ヒーティングオイル    2024/02     267.38    + 7.32
                            2024/03     261.44    + 6.06
         改質ガソリン       2024/02     211.43    + 4.70
                            2024/03     213.65    + 4.28
注:4本値は立会い取引終了までの値段で、立会い取引終了後の電子取引の値段は含み
  ません。電子取引が立会い取引までの高値および安値を更新した場合、相場表の高
  値および安値と市況内の相場表の4本値は異なります。
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 ニューヨーク原油は反発。終値の前営業日比(速報値)は期近2限月が0.65ドル
高。その他の限月は0.31〜0.67ドル高。
 イランが米国への報復としてオマーン沖でタンカーを拿捕したことから、中東情勢の
さらなる混乱が警戒された。イランが拿捕したタンカーは「セント・ニコラス」で、昨
年米国によって拿捕されており、当時は「スエズ・ラジャン」という船名でイラン産の
原油を積載していた。イラン産原油は米国に奪われたという。
 紅海でイエメンのアンサール・アッラー(フーシ派)による攻撃が強まっていること
は懸念要因。今週の米国や英国の艦艇に対する攻撃は、紅海における妨害行為が始まっ
てから最も激しかったもよう。11日、米国主導の連合軍はアンサール・アッラーの陣
地に反撃した。米WSJの報道によると、ホディダやハジャ周辺のほか、首都サヌアも
攻撃目標となる可能性がある。一方、アンサール・アッラーはドローンやミサイルによ
るより強力な反撃を予告している。
 昨年12月の米消費者物価指数(CPI)が前年比+3.4%まで加速し、昨年後半
から鈍化が一巡していることは重し。CMEのフェドウォッチでは3月の米利下げ開始
が想定されているものの、米金融緩和の始まる時期は不透明。
 時間外取引から2月限は上昇。通常取引序盤にかけて上値を伸ばすと、一時
73.81ドルまで上げた。ただ、その後は上げ幅を削った。
 改質ガソリンとヒーティングオイルは反発。原油高に連動した。
今日の材料
・リビアで抗議グループがリビア国営石油会社会長の解任を要求、生産妨害を示唆
・今年の世界の石油需要は前年比で日量200万バレル規模増加へ=ウッド・マッケン
ジー
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