日経平均株価 始値 36415.66 高値 36471.39(09:06) 安値 36104.89(12:50) 大引け 36226.48(前日比 -291.09 、 -0.80% ) 売買高 15億6297万株 (東証プライム概算) 売買代金 4兆3242億円 (東証プライム概算) ----------------------------------------------------------------- ■本日のポイント 1.日経平均は続落、国内長期金利の上昇を嫌気 2.前日の米株市場は高安まちまちで方向感定まらず 3.日銀の金融政策正常化に向けた思惑で警戒モード 4.金利上昇受け銀行株買われ、不動産株は売られる 5.値下がり銘柄が7割占め、売買代金4.3兆円と活況 ■東京市場概況 前日の米国市場では、NYダウは前日比96ドル安と4日ぶりに反落した。決算を発表したスリーエムや、ジョンソン・エンド・ジョンソン が下落し指数を押し下げた。 東京市場では、リスク回避の売り圧力に押され、日経平均株価は続落となった。ただ、下値では押し目買いが入り下げ幅は限定的だった。 24日の東京市場は、目先高値警戒感からの利益確定売りが終始優勢だった。前日の米国株市場ではNYダウやナスダック総合株価指数など主要株価指数が高安まちまちとなり、方向感が見えにくいなか取引が始まったが、国内長期金利が上昇傾向をみせ、外国為替市場でもドル売り・円買いの動きが顕在化して円高方向に振れたことが株式市場に逆風となった。日銀の金融政策正常化に向けた動きが意識され、市場センチメントを冷やす格好に。業種別では銀行株が買われ不動産株が売られる展開。金利上昇局面でも半導体関連は頑強な値動きを維持するものが多かった。値下がり銘柄数はプライム上場銘柄の約7割を占めた。また、商いは盛り上がっており、全体売買代金は4兆3000億円台と活況だった。 個別では、レーザーテック<6920>がやや安いほか、川崎汽船<9107>も軟調。ファーストリテイリング<9983>が値を下げた。ソニーグループ<6758>が冴えず、任天堂<7974>、東京電力ホールディングス<9501>も売りに押された。不二製油グループ本社<2607>が急落、住友林業<1911>も大幅安。ゼンショーホールディングス<7550>、三井不動産<8801>などの下げも目立った。 半面、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクが物色人気、東京エレクトロン<8035>が堅調、ソシオネクスト<6526>も上値指向を継続した。SCREENホールディングス<7735>が値を上げ、アドバンテスト<6857>も買いが優勢だった。Genky DrugStores<9267>が急伸をみせ、円谷フィールズホールディングス<2767>は値上がり率トップに買われた。ユーザーローカル<3984>も大幅高。 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はアドテスト <6857>、東エレク <8035>、ネクソン <3659>、SBG <9984>、スクリン <7735>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約57円。 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、ダイキン <6367>、テルモ <4543>、ファナック <6954>、KDDI <9433>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約128円。 東証33業種のうち上昇は4業種のみで、上昇率の上位から(1)銀行業、(2)保険業、(3)パルプ・紙、(4)鉱業。一方、下落率の上位5業種は(1)不動産業、(2)精密機器、(3)建設業、(4)陸運業、(5)その他製品。 ■個別材料株 △イオン九州 <2653> [東証S] 業績・配当予想の大幅上方修正を発表。 △霞ヶ関C <3498> [東証P] 大和証券が目標株価を1万5600円に引き上げ △アクセルM <3624> [東証G] 広告配信プラットフォーム提供開始を材料視。 △Fスターズ <3687> [東証P] AI・量子分野の展開力評価でファンドの実需買い。 △PBシステム <4447> [東証G] ロキテクノからネットワーク刷新プロジェクトを受注。 △サークレイス <5029> [東証G] 「AGAVE海外給与計算」の提供開始。 △桜ゴム <5189> [東証S] 24年3月期業績及び配当予想を上方修正。 △竹田iP <7875> [東証S] タイに新子会社設立。 △三菱UFJ <8306> [東証P] 日銀マイナス金利解除観測台頭で長期金利が上昇。 △Genky <9267> [東証P] 24年6月期業績予想の上方修正と株主優待制度の変更を好感。 ▼住友林 <1911> [東証P] 米住宅大手DRホートン の株安で連想売り。 ▼不二製油G <2607> [東証P] 24年3月期最終利益予想を下方修正。 東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)円谷フィHD <2767>、(2)Genky <9267>、(3)楽天銀 <5838>、(4)ユーザーロカ <3984>、(5)ネクソン <3659>、(6)霞ヶ関C <3498>、(7)Fスターズ <3687>、(8)ソシオネクス <6526>、(9)筑波銀 <8338>、(10)愛時計 <7723>。 値下がり率上位10傑は(1)不二製油G <2607>、(2)住友林 <1911>、(3)IBJ <6071>、(4)トリドール <3397>、(5)ゼンショHD <7550>、(6)近鉄GHD <9041>、(7)三井不 <8801>、(8)シスメックス <6869>、(9)イズミ <8273>、(10)三井E&S <7003>。 【大引け】 日経平均は前日比291.09円(0.80%)安の3万6226.48円。TOPIXは前日比12.85(0.51%)安の2529.22。出来高は概算で15億6297万株。東証プライムの値上がり銘柄数は469、値下がり銘柄数は1148となった。東証グロース250指数は709.87ポイント(2.59ポイント高)。 [2024年1月24日] 株探ニュース
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