シカゴ大豆市況=軟調、USDA月例需給報告前の玉整理で売り優勢

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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              始 値   高 値   安 値    帳入値     前日比
  2024/03    1,199.00    1,202.00    1,179.25     1,189.00      -10.50
  2024/05    1,207.50    1,211.00    1,188.75     1,197.50      -10.75
  2024/07    1,217.00    1,220.25    1,199.00     1,207.00      -10.75
   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高 (前々日比)
   先物        291,117        222,711         777,099  (+  1,865)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後
4時現在の数値です。
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*米気象庁発表の6−10日予報(2月13日−2月17日)
 コーンベルト西部の気温は平年並〜平年を上回る。雨量は平年を下回る〜平年並。
 コーンベルト東部の気温は平年並。雨量は平年を下回る。
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 大豆は反落。終値の前営業日比は10.75〜0.50セント安。中心限月の3限月
の終値は10.50セント安の1189.00セント。
 8日に月例需給需給報告の発表があり、玉整理が進みやすい環境下のなか、前日まで
の自律修正高は続かず、売り優勢となり、期近は10セントを超える下落。

 3月限は1199セントで取引を開始。直後に1202セントの高値を付けた後に崩
れしばらく1186セントを下値支持線とするもちあいとなった。シカゴの時間帯を迎
えると値を沈めて1179.25セントまで軟化し、直近の安値を更新した。売り過剰
感の警戒から買い戻されたが戻り待ちの売りを浴びて値位置を落とし1180セント台
後半でもちあった後、この水準のまま引けを迎えた。
 ブラジル産地およびアルゼンチン産地の天気概況は以下の通り(民間気象会社の天気
概況及び予報を要約)。

<ブラジル産地>
 中部では今週を通して散発的な降雨が続くだろう。雨量は平年並みのみ込み。一方の
南部では週末まで降雨は発生しないものの、週末にはまとまった雨量を伴う降雨が見込
まれる。ほとんどの地域で農作業は平年並みのペースで進行。一部地域では土壌水分過
多となっている。

<アルゼンチン産地>
 南部では前線が到来し局地的な降雨が発生。この前線の移動に伴い今週後半から今週
末にかけて広い範囲で降雨が発生するもよう。一方の気温は平年並。アルゼンチン産地
では数週間に渡って最高気温が38℃を超える高温乾燥が続いていたため、降雨が必要
となっている。
*米小麦産地の天気概況は以下の通り(米農務省の天気概況及び予報を要約)。
 7日から8日にかけて散発的な降雪が発生。10〜11日にかけて南部地域でも豪雨
又は雪となるだろう。土壌水分が乾燥気味の一部地域では、これらの雨や雪により改善
に向かうだろう。
 大豆製品は、大豆粕は大豆の軟調な足取りに追随安となった。大豆粕の主要生産国で
あるアルゼンチンの生産量予測引き上げ観測も重石となり下げ幅が大きくなった。大豆
油は原油の堅調が買い支援要因となったうえ、大豆粕とのストラドルに絡んだと見られ
る買いを受けて堅調で終了。大豆粕の期近3月限は前日比7.60ドル安の351ドル
で終了。
今日の材料
・ブラジル産地中部では雨がちな天気が続く。
・ブラジル南部産地では週末には降雨発生へ
・アルゼンチンのコーン及び大豆産地では今週後半から週末にかけて降雨。
・米小麦産地では慈雨が見込まれる。
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