海外市況サマリー(9日)

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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海外主要銘柄の中心限月の相場表(限月、終値、前営業日比)
NY金   2024/ 4 2,038.7  -  9.2    シカゴ大豆   2024/ 3  1,183.50  -10.00
NY銀   2024/ 3 2,259.4  -  4.2    シカゴコーン  2024/ 3    429.00  - 4.25
NYプラ  2024/ 4   878.2  - 15.8    NY原油   2024/ 3     76.84  + 0.62
NYパラ   2024/ 3   869.30 -22.80   ドル・円              149.29  - 0.02
*ドル・円は日本時間の午前5時30分現在。
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◎NY外為=ドル円は149.30円水準で推移
 NY為替市場では、米労働省の消費者物価指数年次修正の中で、昨年12月の前月比
が下方修正されたことを受けて一時ドル売りが進んだ。ドル円は1ドル=149円を試
したが、早々に戻し、149.30円水準でもみあいあった。ユーロドルが1ユーロ=
1.0770ドルから1.0795ドルまで上昇したが、高値を離れた。
 米債利回りが一時急落。10年債利回りが4.17%前後から4.123%まで下げ
たことなどがドル売りにつながった。
 下げ一服後はドル買いが入った。米債利回りは発表前の水準を超えて4.19%台を
付ける動き。ドル円は下げ分を完全に解消した。

◎NY貴金属=金は続落、PGM系貴金属は金ジリ安から軟化し2ケタ安
 ニューヨーク金は続落、銀は小反落。
 金4月限は続落。時間外取引では、ドルが小じっかりで推移から売り優勢となり、後
半、6ドル超の下落で推移。日中取引に入り、米労働省の消費者物価指数(CPI)年
次修正で、昨年12月の前月比が下方修正されたことを受けて一時ドル売りが進んだこ
とから戻した。しかしドルが下値は堅く推移から戻り売り優勢となり、中盤から後半は
ジリ安となり、軟調に推移。
 銀3月限は小反落。時間外取引では小高く推移したが、日中取引に入り、他の貴金属
の下落から売り優勢となった。
 プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナが反落、パラジウムは続落。
 プラチナ4月限は反落。時間外取引では、900ドル手前で上げつかえ、戻りの鈍さ
が確認されると下げに転じ、終盤は8ドル超の下落で推移。日中取引では、序盤こそ、
ドル安に支援され下値を切り上げたが、ドルが反落となり、金がジリ安となると、下げ
幅を拡大した。中国が春節の大型連休入りし、中華圏からの実需買いが見送られること
も警戒された。欧州株が小安くなったのに続き、ニューヨークダウも小反落となったこ
とも見切り売りを加速させる要因となったもよう。
 パラジウム3月限は続落。時間外取引は小幅続落で推移。日中取引では一段安とな
り、下模模索を継続。わずかながら一代安値更新する動きとなった。下げ幅を縮小も
20ドル超の下落で引けた。

◎LME=小幅続落、中国が春節入りのなか銅の地合いの悪さを引きずる
 アルミ3カ月物は小幅続落。2227ドルで小高く取引を開始したが、2228ドル
で上値を抑えられた。銅が反発後に下げに転じると、つれ安となり、昨年12月13日
以来の安値となる、2112ドルまで急落。銅が下値を切り上げると急速に戻したが、
マイナスサイドでの引けとなった。
 銅3カ月物は小幅続落。8224ドルで反発して寄り付き、8249ドルまで上げ幅
を拡大した。しかし中国が春節の大型連休入りし、見送りムードが強く、前日の下落で
地合いの悪さを引きずり、あっさりとマイナスサイドに軟化を強いられた。昨日の安値
8182.50ドルを割り込み一段安となり、8127ドルまで値を崩し、昨年11月
13日以来の安値をつけた。安値を離れたものの、欧州株が小安くなったことや、ドル
が下値堅く推移、貴金属安が圧迫要因となり、小幅安で取引を終えた。

◎NY原油=続伸、中東情勢や製品高で戻り高値更新
 ニューヨーク原油は続伸。
 イスラエルのガザ攻撃でネタニエフ首相がハマスの停戦案を明確に拒否して、さらに
100万人が避難している南部のラファへの進軍を示唆する発言をしたことなどで地政
学的リスク懸念が高まった。さらに米国の製油所が定期修理期間に入っていることで、
製品がヒーティングオイル中心に騰勢が続いていることも好感されて、さらに直近の戻
り高値を更新した。
 改質ガソリンは総じて続伸、ヒーティングオイルは期近から大幅続伸。原油高に追随
してヒーティングオイル中心に上げ幅が大きくなった。

◎シカゴ大豆・コーン=大豆は反落、コーンは続落して一代安値更新
 大豆は反落。
 南米産地で目先雨勝ちの天気となることもあり、前日の米農務省(USDA)月例需
給需給報告での米国の需給緩和や週間輸出成約高の低調さが蒸し返された。また大豆粕
や大豆油の大豆製品が軟調だったことも嫌気された。

 コーンは続落。
 南米産地がブラジル、アルゼンチン産地ともに雨勝ちの天気が予報されていること
や、前日プラス引けした大豆が再び下落したことに圧迫された。また前日の米農務省
(USDA)月例需給の弱気のインパクトが継続して、期近からさらに一代安値を更新
したが、小麦高もあって下げ幅自体は抑制された。また需給報告を通過して、市場の関
心は来週15〜16日にかけてのUSDAの農業展望会議に焦点が移っている。

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