●週間見通し穀物、南米産供給圧力警戒で軟調=マーケットエッジ

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 前週は上値の重い展開が維持された。8日に米農務省(USDA)需給報告が発表さ
れたが、南米産生産高見通しの下方修正幅にサプライズ感はなく、マーケットインパク
トは限定された。マーケットの関心は高まらなかった。この結果、南米産の供給圧力の
強さを織り込む展開が維持され、下値模索の展開が続いた。中東の地政学リスクを背景
に原油相場は安値から大きく切り返したが、穀物相場に対する影響は限定的だった。
 今週も上値の重い展開が続こう。USDA需給報告を無難に消化したことで、改めて
南米産の供給圧力の織り込みが求められる。ブラジルで降雨が続くなど天候リスクが限
定されると、戻り売り優勢の展開が続きやすい。また、米国産の輸出が落ち込んだ際に
も、売り安心感が強まろう。15〜16日にUSDAのアウトルック・フォーラム(展
望会議)が開催されるが、特に相場に対してポジティブな報告内容は想定されていな
い。
 予想レンジは、トウモロコシが415〜440セント、大豆が1170〜1200セ
ント。
(マーケットエッジ・小菅 努)

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