●週間見通し金、消費者物価指数で下値固める=マーケットエッジ

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 前週は上値の重い展開になった。4日にパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長
が改めて利下げ着手に慎重な発言を行ったことが、金相場の上値を圧迫した。ただし、
その後は複数の当局者から同様の発言が続いたものの、金相場の値動きは限定的だっ
た。景気の底固さで利下げ着手に慎重な対応が可能との見方が織り込まれているが、週
中盤から後半は方向性を欠く展開になった。
 今週は下値を固める展開になろう。既にFRBが利下げ着手に慎重なことは明らかに
なっており、織り込みが進んでいる。焦点は13日の1月消費者物価指数になる。ここ
でディスインフレ傾向の進展が再確認され、FRBの利下げ着手の時期は近いとの見方
が蒸し返されると、押し目買いを入れる動きが活発化しよう。急ピッチな上昇は求めら
れないが、消費者物価指数をきっかけに底固さを再確認できるかが試される。春節の連
休で、中国実需の買いは一服する。
 予想レンジは2020〜2070ドル。
(マーケットエッジ・小菅 努)

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