金・銀午前=金が小反落、円安や現物安一服が下支え

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
【場況】
 金は小反落、銀は先限が小幅高。金はドル建て現物相場の下落を受けて売り優勢で始
まった。その後は、円安やドル建て現物相場の下げ一服が下支えになった。銀は夜間取
引で先限が上昇した。
 午前11時1分現在の前営業日比は、金標準が3円安〜7円高、金ミニが11.0〜
4.0円安、ゴールドスポットが22円高、銀が0.2円高。
 午前11時1分現在の出来高は、金が1万0134枚、金ミニが1586枚、ゴール
ドスポットが2427枚、銀が1枚。
【金はドル高が圧迫】
 金はドル高が圧迫要因になった。週明けのアジア市場でドルの手じまい売りが出た
が、欧州時間に入ると、米連邦準備理事会(FRB)の利下げ観測後退などを受けてド
ル高が再開した。CMEのフェドウォッチで、米FRBの利下げ開始は6月とみられて
いる。
 米国は、パレスチナ地区ガザにおける一時停戦とイスラエル軍によるガザ南部ラファ
での地上攻撃に反対する決議案を国連安保理に提出した。バイデン米大統領は先週、イ
スラエルのネタニヤフ首相との広範な対話で「停戦」に言及した。アルジェリアは週
末、同国が提出した決議案の採決を20日に実施するよう要請した。米国はアルジェリ
アの決議案は人質解放に向けた交渉を危険にさらす可能性があるとして、拒否権を発動
する考えを示している。また欧州連合(EU)加盟国は外相会議を開催し、ハンガリー
を除く26カ国の外相名でイスラエルによるラファへの攻撃停止を求める共同声明を発
表した。
 金先限は夜間取引で9718円まで下落した。ドル建て現物相場の下落が圧迫要因に
なった。日中取引は9750円で戻りが一服した。円相場は1ドル=150円台前半で
円安に振れた。銀先限は112.0円に上昇した。
【ドル建て現物相場】
 金のドル建て現物相場は、もみ合い。きのうの海外市場では、ドル高を受けて軟調と
なった。アジア市場では、朝方の2016.72ドルから、ドル高が圧迫要因になった
が、2014ドル台で押し目を買われると、2018ドル台まで上昇した。
 午前11時現在、2016.70ドルで推移。銀は2296セントで推移。前営業日
の大引け時点は金が2021.25ドル、銀が2309セント。

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