●短期見通し穀物、下振れリスクを維持=マーケットエッジ

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 トウモロコシ相場は、需給緩和評価の上値圧迫が続く見通し。特に南米の生産環境が
良好なことが、相場を下押しする展開が続く可能性が高い。アウトルック・フォーラム
で2024/25年度の在庫積み増し見通しが示されたこともネガティブ材料視されて
いる。現物市場では、安値を嫌った農家の売り渋り傾向も強くなっており、ファンド売
りにも過熱感が強い。このため自律反発も促されやすいが、まだ底入れ感を形成するに
は至っていない。
 大豆相場は、南米産の大量供給が行われるとの見通しが上値を圧迫する展開が続く。
米国産の輸出が落ち込んでいることもネガティブ。南米産の供給圧力が始まり、米国産
の輸出鈍化もデータで確認されている。アウトルック・フォーラムで2024/25年
度の在庫積み増し見通しが示されたこともネガティブ材料視されている。トウモロコシ
と同様に現物市場のサポートが強まり始めているが、まだ底入れ感形成には至っていな
い。売られ過ぎ感から自律反発も繰り返されやすいが、まだ底入れのテーマ設定には至
っていない。
(マーケットエッジ・小菅 努)

このニュースの著者

MINKABU PRESS

みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。