海外市況サマリー(4日)

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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海外主要銘柄の中心限月の相場表(限月、終値、前営業日比)
NY金   2024/ 4 2,126.3  + 30.6    シカゴ大豆   2024/ 5  1,155.00  + 3.75
NY銀   2024/ 5 2,399.1  + 62.7    シカゴコーン  2024/ 5    430.00  + 5.25
NYプラ  2024/ 4   904.3  + 16.3    NY原油   2024/ 4     78.74  - 1.23
NYパラ   2024/ 6   973.40 + 10.90   ドル・円              150.50  + 0.35
*ドル・円は日本時間の午前5時30分現在。
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◎NY外為=ドル円は150.50円台で推移
 ドル円は東京時間に1ドル=149円台に下落したが、海外市場にかけて買い戻しが
膨らみ、150円台半ばの元の位置に戻す展開となった。
 今週はイベントが目白押しで、パウエルFRB議長の議会証言が控えているほか、水
曜日にADP雇用統計と米求人件数、そして金曜日に米雇用統計と雇用情勢を計る重要
指標が発表される。
 引き続き為替市場は、FRBの利下げに関心が集まりそうだが、現状は6月までの利
下げ開始確率が85%、7月まででは完全に織り込みという状況となっている。今週の
イベントを経て、この状況に変化が出るか注目される。
 パウエルFRB議長の議会証言は、直近のFOMC委員の発言を踏襲したものになり
そうだ。年内どこかで利下げの可能性があるが、証拠を待ちたいといった中身になり、
早期利下げには慎重姿勢を示すものと思われる。

◎NY貴金属=続伸、米利下げ期待や金急伸で
 ニューヨーク金、銀は大幅続伸。
 金4月限は大幅続伸。時間外取引では、米国債の利回り上昇に上値を抑えられた。欧
州時間に入ると、押し目を買われた。日中取引では、米連邦準備理事会(FRB)の利
下げ期待を受けて買い優勢となると、テクニカル要因の買いを巻き込んで急伸した。
 銀5月限は米連邦準備理事会(FRB)の利下げ期待や金急伸を受けて買い優勢とな
った。
 プラチナ系貴金属(PGM)は続伸。
 プラチナ4月限は続伸。時間外取引では、米国債の利回り上昇に上値を抑えられた
が、欧州時間に入ると、買い戻されて堅調となった。日中取引では、米連邦準備理事会
(FRB)の利下げ期待や金急伸を受けて買い優勢となった。
 パラジウム6月限は欧州時間に戻りを売られたが、米連邦準備理事会(FRB)の利
下げ期待や他の貴金属の堅調を受けて押し目を買われた。

◎LME=アルミは小反落、銅は玉整理の動きが強まるなか小幅続伸
 アルミ3カ月物は小反落。2235ドルで小安く取引を開始。アジア時間は2230
ドルを前後するもちあいとなった後、アジア株高を手掛かりにした買いもあり2242
ドルまで浮上したが、英国・ドイツ株の下落やドルの買い戻しの動きが手掛かりとなり
一時は2216.50ドルまで軟化。今週発表される米国の雇用統計を控えて玉整理基
調が強まり、終盤に下げ幅縮小に転じたが、プラスサイドに転じることなく、引けを迎
えた。
 銅3カ月物は小幅続伸。8519ドルで小幅高で寄り付いた。アジア株の堅調な足取
りを受けて地合いを引き締め、欧州時間に8574ドルまで浮上。今週は米雇用統計の
発表を控えていることから玉整理の動きが強まるなか、米国の時間は概ね8520〜8
555ドルのレンジで高下。ドル買いの動きが根強いことが重石となり、後半は上値を
抑制されるなかもちあいとなったが、プラスサイドは維持して終えた。

◎NY原油=
 ニューヨーク原油の期近は反落。
 先週末にかけて上値を試した反動で利益確定の売りが優勢となった。1バレル=
80ドル付近が抵抗となっている。米インフレ率の正常化の遅れが警戒されていること
や、米利下げ開始時期の不透明感が重し。ただ、北半球が需要が高まる時期を迎えつつ
あることや、イスラエルと武装組織ハマスの停戦協議が難航していることは下支え要
因。
 改質ガソリンとヒーティングオイルは反落。原油安に連動した。

◎シカゴ大豆・コーン=大豆は続伸、コーンはブラジルの乾燥懸念などで反発
 大豆は続伸。
 前週末に続いて受渡通知期間に入っている3月当限に買い戻しが見られて堅調な足取
りを見せた動きが他限月にも広がった。ただ、アルゼンチン、ブラジルでは前週末に降
雨が発生したうえ、今週も雨がちな天気が続くと予想されていることが重石となり、上
げ幅は限られた。

 コーンは反発。
 南米産地では今週も雨勝ちの天気が続くと予想されているが、一部地域での乾燥が警
戒されることや、これまでの下落の後の修正から買い戻す動きが広がったため買い優勢
で運ばれた。
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