<大豆> シカゴ大豆期近5月限は1150セント前後で推移していたが、7日に急伸となり、 1167セントまで浮上した。 ブラジル、アルゼンチンと南米の主要生産国で降雨が続き生育環境が改善しているこ とや、米国の輸出低迷が重石となっていたが、米利下げ観測が強まるなかドル安が進行 したことで一気に買い戻された。 ただ、ドル安傾向が継続しても南米生産国からの供給増が引き続き米国の輸出を圧迫 すると予想されるだけに、ここから先の上げ幅は限られそう。急伸後の反動が警戒され るほか、堅調地合いを維持しても1180セント台に近づくと上値が重くなると予想さ れる。 <コーン> シカゴコーン期近5月限は2月26日に一代の安値となる408.75セントを付け た後は浮上に転じながらも430セントを上値抵抗線とする足取りが続いていたが、7 日の取引でさらに地合いを引き締め2月14日以来の水準となる438セント台まで上 昇した。 ただ、南米産地では降雨が続いて良好な生育環境が継続していることに加え 米国の 24〜25年度需給の緩和が見込まれている。そのため、今回の上昇もこれまで下落し 続け、連日のように一代の安値を更新した後に下げ一巡感が高まった反動高と見られ、 その継続性については見通しに不透明感が強い。 8日発表の米農務省(USDA)月例需給報告で23/24年度の南米諸国の生産見 通しがどの程度、修正されるかが注目要因ながら、ある程度の生産量予測の下方修正は すでに織り込まれていると見られ、仮にブラジルやアルゼンチンの生産量予測が引き下 げられてもその影響は一時的なものにとどまると見られる。目先は2月上旬から半ばに かけてもちあった440セント前後が上値抵抗になってきそうだ。 <小豆> 引き続き取組はゼロで手出し難となっている。 MINKABU PRESS
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