NY原油市況=続落、供給過剰に対する懸念が圧迫

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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ニューヨーク原油(NYMEX)
              始 値     高 値   安 値   帳入値   前日比
  2024/ 4     79.51       79.99       77.56       78.01        - 0.92
  2024/ 5     78.77       79.29       77.05       77.50        - 0.82
  2024/ 6     78.15       78.66       76.61       77.03        - 0.75
  推定出来高        前日出来高      前日取組高 (前々日比)
     743,106            1,060,619            1,693,412    (+ 25,906)
                     帳入値  前日比
      ヒーティングオイル    2024/04     264.09    - 5.38
                            2024/05     258.95    - 4.34
         改質ガソリン       2024/04     252.72    - 2.76
                            2024/05     252.14    - 2.52
注:4本値は立会い取引終了までの値段で、立会い取引終了後の電子取引の値段は含み
  ません。電子取引が立会い取引までの高値および安値を更新した場合、相場表の高
  値および安値と市況内の相場表の4本値は異なります。
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 ニューヨーク原油の期近は続落。終値の前営業日比(速報値)は期近2限月が
0.92〜0.82ドル安。その他の限月は0.75〜0.19ドル安。
 中国税関総署によると、1〜2月の原油輸入は前年比5.1%増の日量約1074万
バレルとなった。ただ市場では、昨年12月の1139万バレルから減少したことが指
摘された。一方、2月の米雇用統計で労働市場の減速が示されたが、非農業部門雇用者
数が予想以上に増加し、米連邦準備理事会(FRB)は利下げを急がないとの見方が強
いことも圧迫要因になった。
 2月の米雇用統計によると、非農業部門雇用者数は前月比27万5000人増加と、
市場予想の20万人増を上回った。ただ、過去2カ月分の雇用の増加数が合計16万
7000人下方修正されたほか、失業率が3.9%と約2年ぶりの水準に上昇し、米労
働市場が減速しつつある可能性が示唆された。一方、欧州中央銀行(ECB)が4月か
6月に利下げを実施する可能性は非常に高いと、政策委員会メンバーのビルロワドガロ
ー・フランス中銀総裁が述べた。
 時間外取引で4月限は79.99ドルで戻りを売られた。イスラエルとイスラム組織
ハマスの停戦交渉が打ち切りになるとの見方から買い優勢となったが、中国の輸入減少
が指摘されたことや80ドル直前で戻りを売られたことを受けて上げ一服となった。通
常取引では弱気の米雇用統計が下支えになったが、米連邦準備理事会(FRB)は利下
げを急がないとの見方から戻りを売られると、77.56ドルまで下落した。
 改質ガソリンとヒーティングオイルは反落。欧州時間から原油の戻りを売られたこと
につれ安となった。
今日の材料
・米石油掘削リグの稼働数は前週比2基減の504基=米ベーカー・ヒューズ
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