シカゴ大豆市況=軒並み大幅続伸、月例需給報告消化やドル安を受け買い優勢

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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              始 値   高 値   安 値    帳入値     前日比
   2024/03   1,157.00    1,158.50    1,145.50     1,170.50      +13.50
   2024/05   1,165.00    1,185.00    1,153.75     1,184.00      +17.75
   2024/07   1,175.25    1,196.25    1,164.75     1,195.50      +19.50
   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高 (前々日比)
   先物        338,708        265,957         736,079   (+ 6,563)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後
4時現在の数値です。
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*米農務省発表の米国需給報告(3月8日発表:カッコ内は前月見通し)
 2022/23年度
 作付面積: 8750万エーカー  ( 8750万エーカー)
 単収  :    49.6Bu  (    49.6Bu)
 期初在庫: 2億7400万Bu  ( 2億7400万Bu)
 生産  :42億7000万Bu  (42億7000万Bu)
 輸入      2500万Bu  (   2500万Bu)
 供給合計:45億6900万Bu  (45億6900万Bu)
 圧砕  :22億1200万Bu  (22億1200万Bu)
 輸出  :19億9200万Bu  (19億9200万Bu)
 需要合計:43億0500万Bu  (43億0500万Bu)
 期末在庫: 2億6400万Bu  ( 2億6400万Bu)
 在庫率 :     6.1%   (      6.1%)
 2023/24年度
 作付面積: 8360万エーカー  ( 8360万エーカー)
 単収  :    50.6Bu  (    50.6Bu)
 期初在庫: 2億6400万Bu  ( 2億6400万Bu)
 生産  :41億6500万Bu  (41億6500万Bu)
 輸入      3000万Bu  (   3000万Bu)
 供給合計:44億5900万Bu  (44億5900万Bu)
 圧砕  :23億0000万Bu  (23億0000万Bu)
 輸出  :17億2000万Bu  (17億2000万Bu)
 需要合計:41億4400万Bu  (41億4400万Bu)
 期末在庫: 3億1500万Bu  ( 3億1500万Bu)
 在庫率 :      7.6%  (      7.6%)
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*米気象庁発表の6−10日予報(3月14日−3月18日)
 コーンベルト西部の気温は平年並〜平年を上回る。雨量は平年を上回る。
 コーンベルト東部の気温は平年を上回る。雨量は平年並〜平年を上回る。
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 大豆は軒並み大幅続伸。終値の前営業日比は13.50〜20.00セント高。中心
限月の5限月は17.75セント高の1184.00セント。
 米農務省(USDA)月例需給報告ではブラジルの生産量予測が下方修正されたが、
それ以外大きな修正が見られなかったことで材料消化となった。これで安心感が広まる
なか、これまでの下落後の修正の動きが膨らんだうえ、弱気な米雇用統計、これを受け
たドル売りの動きが強気材料視され、軒並み2ケタの上げ幅を記録した。
 5月限は1165セントで取引を開始した後は欧州の時間帯終盤まで1164セント
を下値支持線として推移。シカゴの時間帯序盤に1153.75セントまで値を沈めた
が、USDA月例需給報告を消化すると急速に地合いを引き締めて終盤は上値を探る足
取りを展開。1180セントを上抜いても騰勢を維持し引け間際に1185セントの
高値に到達し、ほぼ高値で取引を終えた。これまでの下落後の反動が一気に噴き出した
形となった。
 米農務省(USDA)月例需給報告で米国の22/23年度、23/24年度の需給
見通しは全項目が前月と同量に据え置かれた。
 23/24年度のブラジルの大豆生産量予測は前月時点の1億5600万トンから
1億5500万トンに引き下げられたが、一方のアルゼンチンの生産量予測は前月予測
の5000万トンに据え置かれた。
 ブラジル産地およびアルゼンチン産地の天気概況は以下の通り(民間気象会社の天気
概況及び予報を要約)。

<ブラジル産地>
 産地中部では降雨が発生しているが、来週にかけて引き続き広い範囲で発芽中のサフ
リーニャコーンにとっての慈雨が続くだろう。一方の産地南部でも活発な低気圧の影響
で降雨が発生。この数日は引き続き雨がちな天気となり、土壌水分が回復する見通しと
なっている。産地北部、南部共に作付済みのサフリーニャコーンに良好な生育環境が続
いている。

<アルゼンチン産地>
 複数の前線が到来するなか、全国的に降雨が発生しているが、この雨は来週まで続く
だろう。雨量は北部中心にまとまった量になるもよう。この雨はほとんどの地域にとっ
て慈雨なるが、一部では降雨過剰となる可能性もある。全体的な生育環境はコーン、大
豆にとって引き続き良好。
*米小麦産地の天気概況は以下の通り(米農務省の天気概況及び予報を要約)
 発達した低気圧の影響で8日にかけて広い範囲で散発的な降雨または雷雨が発生。ハ
イプレーンズを中心に一部では降雪となった。この数日は少雨傾向となるが、来週半ば
から後半にかけて新たな前線が到来して降雨が発生する見込み。これらの降雨を受けて
土壌水分が回復するなど小麦の生育環境が改善されるもよう。
 大豆製品は、大豆粕は大豆の堅調な足取りに追随。一方の大豆油は原油の軟調を受け
て売り優勢で運ばれた。大豆粕の期近5月限は前日比7.00ドル高の341.40ド
ルで終了。
今日の材料
・ブラジル産地中部では雨がちな天気が続く。
・ブラジル産地南部ではサフリーニャコーンにとっての慈雨が続く。
・アルゼンチン産地では来週前雨がちな天気に。
・米プレーンズでは降雨となり小麦の生育環境は改善へ。
・米国の22/23年度、23/24年度の需給見通しは全項目が前月と同量に
 据え置き。
・23/24年度のブラジルの大豆生産量予測は前月時点の1億5600万トンから
 1億5500万トンに引き下げられる。
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