【場況】 金は反発。金はニューヨーク高を受けて買い優勢で始まった。その後は、ドル建て現 物相場の堅調が支援要因になったが、円高やドル建て現物相場の上げ一服に上値を抑え られた。銀は夜間取引で8月限が小幅高となった。 午前11時2分現在の前営業日比は、金標準が27〜66円高、金ミニが27.0〜 53.5円高、ゴールドスポットが59円高、銀が変わらず〜0.7円高。 午前11時2分現在の出来高は、金が5万3528枚、金ミニが8626枚、ゴール ドスポットが1万0990枚、銀が2枚。 【NY金は弱気の米雇用統計が支援】 金は弱気の米雇用統計が支援要因になった。2月の米雇用統計によると、非農業部門 雇用者数は前月比27万5000人増加と、市場予想の20万人増を上回った。ただ、 過去2カ月分の雇用の増加数が合計16万7000人下方修正されたほか、失業率が 3.9%と約2年ぶりの水準に上昇し、米労働市場が減速しつつある可能性が示唆され た。一方、米連邦準備理事会(FRB)の利下げを急がないとの見方も強く、史上最高 値を更新したのちは利食い売りなどが出て上げ一服となった。今週は2月の米消費者物 価指数(CPI)や米小売売上高の発表がある。 バイデン米大統領は、イスラム教のラマダン(断食月)が始まる数時間前に、イスラ エルに対しパレスチナ自治区ガザ南部のラファに侵攻しないよう警告した。イスラエル とイスラム組織ハマスの停戦協議は行き詰まりの様相を見せている。ハマスからの回答 はなく、ラマダン前の戦闘休止の合意はなかった。 金先限は夜間取引で上場来高値1万0379円を付けた。ニューヨーク高が支援要因 になった。円相場は1ドル=146円台後半の円高に振れた。 【ドル建て現物相場】 金のドル建て現物相場は、上げ一服。前週末の海外市場では、弱気の米雇用統計を受 けて買い優勢となった。アジア市場では、朝方の2182.39ドルから、ドル安を受 けて2188ドル台まで上昇したが、利食い売りなどが出て上げ一服となった。 午前11時現在、2180.04ドルで推移。銀は2434セントで推移。前営業日 の大引け時点は金が2157.93ドル、銀が2431セント。 MINKABU PRESS
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