海外市況サマリー(11日)

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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海外主要銘柄の中心限月の相場表(限月、終値、前営業日比)
NY金   2024/ 4 2,188.6  +  3.1    シカゴ大豆   2024/ 5  1,179.25  - 4.75
NY銀   2024/ 5 2,471.5  + 16.6    シカゴコーン  2024/ 5    441.75  + 2.00
NYプラ  2024/ 4   940.5  + 25.7    NY原油   2024/ 4     77.93  - 0.08
NYパラ   2024/ 6 1,042.00 +16.70    ドル・円               146.96  - 0.14
*ドル・円は日本時間の午前5時30分現在。
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◎NY外為=ドル円は146.90円台で推移
 ドル円は先週の急速な売りは一服したが、買い戻す気配はなく戻りは鈍く推移した。
先週はパウエルFRB議長の議会証言、米雇用統計と重要イベントを通過したが、パウ
エル議長の証言は大方の予想通りに「年内利下げの意向ではあるものの、もう少しデー
タを確認したい」姿勢を強調した。米雇用統計は落ち着きは示したが、まだ力強かった
ことから、FRBのスタンスを追認する内容と捉えられたようだ。
 ただ、為替市場はドル高の反応は見せなかった。日銀が今月の決定会合でのマイナス
金利解除の観測が強まったことから、ドル円の買い方が見切り売りを強めたようだ。
 200日線が146円台前半に来ているが、目先はその水準が下値メドとして意識さ
れる。12日は米消費者物価指数(CPI)の発表が予定されているが、CPI発表を
受け200日線を突破し、145円を試しに行くが注目される。

◎NY貴金属=軒並み上昇、金は押し目を買われる
 ニューヨーク金は続伸、銀は反発。
 金4月限は続伸。時間外取引では、ドル安が支援要因になったが、買い一巡後は利食
い売りなどが出て上げ一服となった。日中取引では、押し目を買われたが、米国債の利
回り上昇に上値を抑えられた。
 銀5月限は金堅調につれ高となった。
 プラチナ系貴金属(PGM)は反発。
 プラチナ4月限は反発。時間外取引では、ドル安が支援要因になったが、金の上げ一
服に上値を抑えられた。欧州時間に入ると、買い戻されて堅調となった。日中取引で
は、買い戻し主導で上値を伸ばした。
 パラジウム6月限は欧州時間に買い戻されたが、日中取引ではドル高を受けて上げ一
服となった。

◎LME=全面高、米利下げ着手観測とドルの頭重い動きで
 アルミ3カ月物は反発。2236ドルで小安く取引を開始。その直後に2231.
50ドルの安値を記録したが押し目買いを受けて浮上。しばらく2247ドルが上値抵
抗線として意識されたが米利下げ着手観測を背景にしたドルの頭重い足取りが買いを支
援するなか米国の時間帯には2247ドルを上抜いた。売り方の買い戻しにより踏み上
げを誘発したとみられ2260ドル台に到達し、高値に近い水準を維持したまま引けを
迎えた。
 銅3カ月物は反発。米国の利下げ着手観測やドルの頭重い足取りが買い支援要因にな
った。8586ドルで小高く寄り付いた。その後、アジア時間は8590ドルを挟んで
高下した後に急落に転じ、8556ドルの安値を記録。ただ、その後は米国の利下げ観
測が手掛かりとなって押し目買いが入り、終盤にかけて値位置を切り上げ、8657.
50ドルの高値に到達。高値では転売が見られたが8650ドル台を維持して終了し
た。

◎NY原油=高安まちまちも、パレスチナ情勢の不透明感が下支えに
 ニューヨーク原油の期近は高安まちまち。
 ラマダン(断食月)に入り、パレスチナ情勢の不透明感が強まる可能性があることが
相場を支えた。イスラエルのガラント国防相は、ラマダンがジハードの月となる可能性
があることを理解していると述べた一方で、私達は戦争の準備が出来ていると語った。
北半球の冬場が終わり、石油需要が上向く時期を迎えていることも支援要因。ただ、需
要見通しの不透明感は重し。今年の世界の需要について、石油輸出国機構(OPEC)
は楽観的である一方、国際エネルギー機関(IEA)は慎重。今週はそれぞれが月報を
公表する。
 改質ガソリンとヒーティングオイルは反発。季節的な需要の回復が想定されている。

◎シカゴ大豆・コーン=大豆は総じて反落、コーンは軒並み小幅続伸
 大豆は総じて反落。
 週間輸出検証高が弱気な内容だったことや、ブラジル、アルゼンチンからの供給増加
が米国の輸出を圧迫するとの見方が重石となり売り優勢で運ばれた。ドル安基調に対す
る反応は薄く、3銘柄では唯一の軟調な足取りとなった。

 コーンは軒並み小幅続伸。
 この日発表された米農務省(USDA)週間輸出検証高が前週を下回りながらも引き
続き100万トン台を維持したうえ、ドル安基調や小麦の大幅高が手掛かりとなって買
い優勢で運ばれた。ただ、南米諸国からの供給増加観測や米国内需給緩和見通しが重石
となり、上げ幅は限られた。

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