LME市況=続伸、アルミ・銅は強気な米CPIが警戒され高値を離れる

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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           現物          3カ月物
    アルミ        2,218.56  +  4.91       2,265.00  +  6.00
    アルミ合金      1,820.00     0.00        1,820.00     0.00
     銅         8,560.70  +  1.05        8,657.00  +  4.00
    ニッケル      18,324.50  +165.24       18,551.00  +174.00
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 アルミ3カ月物は小幅続伸。前日までの上昇後の修正から売りが先行し2250ドル
で小安く開始。アジアの時間帯は2250ドル台前半でもちあったが、欧州の時間帯に
地合いを引き締め2260ドル台後半に浮上。一時は2270ドルの高値に達し、2月
1日以来の高値をつけた。しかし2月の米消費者物価指数(CPI)が事前予想を上回
ったことを嫌気し、売り込まれ、2242.50ドルの安値を付けた。安値では買い戻
す動きが膨らんだが2260ドル台前半までの戻りで抑えられた。プラスサイドを回復
したものの高値を離れた。
 3月11日の指定倉庫在庫は2000トン減の57万5675トン。
 銅3カ月物は小幅続伸。前日に続いて米国の利下げ着手観測やドルの頭重い動きが買
いを支援したが、予想を上回る米CPIを受け上げ幅は限られた。8654ドルで小高
く取引を開始した後に値を落としマイナスサイドでもちあったが、欧州の時間帯に強含
んで一時は1月31日以来の高値となる8700ドルまで浮上した。2月の米CPIが
事前予想を上回ったことで転売が膨らんで8605ドルの安値まで一気に値を落とした
が、安値では買い戻す動きが膨らんでプラスサイドを回復。しかし高値を離れ、その後
は伸び悩み、かろうじてプラスサイドで引けた。
 3月11日の指定倉庫在庫は50トン増の11万0900トン。

 ニッケル3カ月物は続伸。前日に大きく上昇した後の修正から売りが先行。アジア時
間帯は1万8085ドルまで値を落とした。欧州の時間帯にかけて持ち直しながらも暫
く1万8400ドル台半ばでもちとなった。米国の時間帯に買い進まれ終盤になり、昨
年10月30日以来の高値となる1万8570ドルの高値に到達。高値に近い水準を維
持したまま終了。
 3月11日の指定倉庫在庫は変わらずの7万3572トン。
今日の材料
・12日のアジア太平洋株式市場は総じて上昇。
・中国上海総合指数は反落、12.52ポイント安の3055.93ポイント。
・欧州株は上昇。英賃金上昇率が鈍化したのを受け、英中銀が年内に利下げを始める
 との観測が強まった。英FT、独DAXともに一般消費財株などが上昇。
・2月の米消費者物価指数(CPI)
 結果 0.4%
 予想 0.5% 前回 0.3%(前月比)
 結果 3.2%
 予想 3.1% 前回 3.1%(前年比)
 結果 0.4%
 予想 0.3% 前回 0.4%(食品・エネルギー除くコア・前月比)
 結果 3.8%
 予想 3.7% 前回 3.9%(食品・エネルギー除くコア・前年比)
・ドルはまちまち。ドル円は米CPI発表後、乱高下したが、1ドル=147円台半ばで
 堅調に推移。ユーロドルは1ユーロ=1.0900ドルで買い支えられ、前日の終値水準
 でニューヨーク時間の取引を終了。
・米国株は上昇。ニューヨークダウが235.83ドル高。ナスダック指数は246.37ポイント
 高。
・ニューヨーク貴金属は米CPIの伸びを嫌気し、パラジウムを除き下落。ニューヨーク
 原油は下落。
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