海外市況サマリー(12日)

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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海外主要銘柄の中心限月の相場表(限月、終値、前営業日比)
NY金   2024/ 4 2,166.1  - 22.5    シカゴ大豆   2024/ 5  1,196.00  +16.75
NY銀   2024/ 5 2,439.4  - 32.1    シカゴコーン  2024/ 5    441.75    0.00
NYプラ  2024/ 4   928.2  - 12.3    NY原油   2024/ 4     77.56  - 0.37
NYパラ   2024/ 6 1,050.60 + 8.60    ドル・円               147.67  + 0.70
*ドル・円は日本時間の午前5時30分現在。
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◎NY外為=ドル円は147.60円台で推移
 ドル円はNY時間に入って147円台前半から148円前半で目まぐるしい値動きと
なった。2月の米消費者物価指数(CPI)を受けてドルは発表直後こそ買いが強まっ
たものの、直ぐに戻り売りに押された。
 総合指数は前年比3.2%、コア指数は3.8%と伴に予想を上回る内容となった。
前月比では0.4%の上昇と、ディスインフレへの道のりの険しさを浮き彫りにした。
季節的に年初は高めの数字が出ることが多く、今回もその通りとなった。ただ、FRB
が注視しているとされる住居費を除くサービス業のインフレ、スーパーコアは前月比
0.47%の上昇と前月の0.85%を大きく下回っている。
 市場は先週のパウエルFRB議長の議会証言や米雇用統計などを受けて、6月の利下
げ開始期待を高めているが、今回の数字はその見方に大きく変化を与える内容ではない
と見られていた模様。動きが一旦落ち着くと再びドル買いが強まり、ドル円は堅調に推
移。

◎NY貴金属=総じて反落、米CPIの伸びが加速
 ニューヨーク金、銀は反落。
 金4月限は反落。時間外取引では、米消費者物価指数(CPI)の発表を控えて利食
い売りなどが出たことを受けて軟調となった。日中取引では、米CPIの伸びが加速し
たことを受けて売り優勢となった。
 銀5月限はドル高や金軟調を受けて売り優勢となった。
 プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナが反落、パラジウムは続伸。
 プラチナ4月限は反落。時間外取引では、買い戻される場面も見られたが、金軟調に
つれ安となった。日中取引では、米消費者物価指数(CPI)のの伸びが加速したこと
を受けて売り優勢となった。
 パラジウム6月限は米消費者物価指数(CPI)のの伸びが加速したが、売り一巡後
は買い戻されて下げ一服となった。

◎LME=続伸、アルミ・銅は強気な米CPIが警戒され上げ幅は限定的
 アルミ3カ月物は小幅続伸。前日までの上昇後の修正から売りが先行し2250ドル
で小安く開始。アジアの時間帯は2250ドル台前半でもちあったが、欧州の時間帯に
地合いを引き締め2260ドル台後半に浮上。一時は2270ドルの高値に達したが、
2月の米消費者物価指数(CPI)が事前予想を上回ったことを嫌気し、売り込まれ、
2242.50ドルの安値を付けた。安値では買い戻す動きが膨らんだが2260ドル
台前半までの戻りで抑えられた。プラスサイドを回復したものの上げ幅は限られた。
 銅3カ月物は小幅続伸。前日に続いて米国の利下げ着手観測やドルの頭重い動きが買
いを支援したが、予想を上回る米CPIを受け上げ幅は限られた。8654ドルで小高
く取引を開始した後に値を落としマイナスサイドでもちあったが、欧州の時間帯に強含
んで一時は8700ドルまで浮上した。2月の米CPIが事前予想を上回ったことで転
売が膨らんで8605ドルの安値まで一気に値を落としたが、安値では買い戻す動きが
膨らんでプラスサイドを回復。ただ、その後は伸び悩んでもちあいに転じ、小幅な上げ
幅を維持し取引を終えた。

◎NY原油=下落、EIA月報で後半に上げ幅を失う
 ニューヨーク原油は下落。
 11日に武装組織フーシ派を標的に米英連合軍がイエメン西部の港湾都市を空爆し
て、ガザでもイスラエルの攻撃でハマスのナンバー2が殺害された可能性が報じられる
など、ラマダン入りしても中東地域の緊張が続いていることが下支え要因。
 2月の米消費者物価指数(CPI)発表後にドル高に振れたことで下振れる場面もあ
ったが、米株が騰勢を強めたことで米国の時間帯中盤にかけては安値から切り返した。
 しかし後半は米エネルギー情報局(EIA)の月報である短期エネルギー見通しで
2024年、2025年の米国産原油の生産量見通しが上方修正されたことに圧迫され
てマイナスサイドに沈んだ。
 改質ガソリンは小幅続伸、ヒーティングオイルは反落。原油が上げ幅を失ったことに
後半圧迫されたが、季節的な要因もあり、ガソリンは小幅ながらプラスサイドを維持し
たが、ヒーティングオイルは下げ幅が大きくなった。

◎シカゴ大豆・コーン=大豆は期近から大幅反発、コーンは小幅まちまち
 大豆は期近から大幅反発。
 ブラジルの23/24年度生産量予測をブラジル国家食糧供給公社(Conab)が
下方修正したことが強気材料視されたほか、これまでの下落の後の修正のための買戻し
が活発化したため、軒並み2ケタ高を記録した。

 コーンは小幅まちまち。
 引き続き世界的な需給緩和見通しが重石となり、大豆の大幅反発に対する反応も限ら
れると同時に、材料出尽くし感から模様眺めとなった。

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