石油午前=総じて小幅安、API原油在庫減少は下支え要因程度

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 午前の石油市場は総じて小幅安。夜間取引は限月間で方向性を欠く展開。日中取引は
序盤、下値を切り上げる動きがあったが、買い意欲盛り上がらず、閑散商いのなか、弱
含みで推移する限月が目立つ。ニューヨーク原油時間外取引は小幅高で推移。米石油協
会(API)が発表した米原油在庫が市場予想の前週比40万バレル増に対し、前週比
552万1000バレル減となったことが強材料だが、ドバイ原油市場では下支え要因
程度にとどまっている。
 日中取引開始後、原油の2024年8月限は概ね小幅安。10円高の7万1770円
をつけ、プラスサイドに浮上したが、早々に小幅安に軟化。7万1540円で買い拾わ
れ、7万1700円台に戻り、狭いレンジで推移。
 午前11時20分現在の前営業日比は、ガソリンが出来ず。灯油が出来ず。原油が
620円安〜110円高。
 午前11時20分現在の出来高はガソリンが0枚、灯油が0枚、原油が826枚。
【NY原油期近が70ドル台前半まで下落ならインフレ抑制要因】
 昨夜発表された2月の米消費者物価指数(CPI)は事前予想より、やや強い数字と
なった。CPIが事前予想よりやや強い数字だったことは、早期の米利下げ期待を後退
させる要因だが、米国株は堅調に推移し、概ね織り込み済みの値動きとなった。2月は
原油価格が上昇基調で推移しており、原油高が少なからず、米CPIの上昇要因になっ
た。3月の原油価格は高値圏でもみあい状態にある。3月の米CPIを予想する上で注
視したい。ニューヨーク原油期近が70ドル台前半まで下落すると、インフレ抑制要因
になる。現在、長期波動線の200日移動平均線(77.98ドル)水準で推移。
【海外原油夜間取引=堅調】
 ニューヨーク時間外取引で4月限は前日比0.47ドル高の78.03ドルで推移。
本日これまでのレンジは77.90〜78.10ドル。
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