シカゴコーン市況＝揃って下落、小麦の下落や南米諸国の降雨で

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              始　値　　　高　値　　　安　値　　　帳入値　　  前日比
　  2024/03    426.00      427.00      423.00      422.50      - 4.00
   2024/05    441.00      442.25      433.00      433.75      - 7.50
   2024/07    453.25      454.50      445.50      446.25      - 7.25
　　　単位：枚　　　推定出来高　　　前日出来高　　　前日取組高（前々日比）
　　　先物　　　　   334,238   　    279,132        1,547,355 （+ 15,184）
注：４本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所から
電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払っ
ていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後４
時の数字です。
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
＊米農務省（ＵＳＤＡ）発表の週間純輸出成約高（３月７日までの週）
　コーン：１２８万３５００トン（事前予想レンジ：５０万〜１２０万トン）
　小　麦：　１６万５１００トン（事前予想レンジ：１５万〜　５０万トン）
＊米気象庁発表の６−１０日予報（３月２０日−３月２４日）
　コーンベルト西部の気温は平年を下回る〜上回る。雨量は平年を上回る。
　コーンベルト東部の気温は平年を下回る〜平年並。雨量は平年並〜平年を上回る。
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　コーンは揃って下落。期近が小幅安。終値の前営業日比は７．５０〜１.７５セント
安。中心限月の５月限は７．５０セント安の４３３．７５セント。
　米農務省（ＵＳＤＡ）発表の週間純輸出成約高は強気な内容だったものの、小麦の軟
調な足取りや南米産地での降雨とこれに伴う良好な生育見通しが重石となり売り優勢と
なった。ドル買い優勢となったことも売りを呼ぶ要因となった。当限３月限はこの日納
会を迎えた。
　５月限は４４１セントで取引を開始した後は４４２セントを上値抵抗線とする狭い
レンジ内での高下が欧州の時間帯終盤まで続いた。シカゴの時間帯を迎えるとやや軟化
しながらもＵＳＤＡ週間純輸出成約高の強気な内容に反応を見せ４４２．２５セントの
高値に達する場面も見られたが瞬間的な動きにとどまったうえ、高値では売り崩されて
４３３セントの安値まで一気に下落。終盤は４３５．５０セントを上値抵抗線とする低
迷場面となり、この日の安値圏のまま引けを迎えた。
　米農務省（ＵＳＤＡ）発表の３月７日までのコーン週間純輸出成約高は１２８万
３５００トンで前週の１１０万９６００トンを上回った。今年度の累計純輸出成約高は
４０５１万０９００トンで前年同期の３１８３万２８００トンを約２７％上回ってい
る。
　ＵＳＤＡはメキシコ向けで２３／２４年度積み、コーン１０万トンの大口成約を発表
した。
　ブラジル産地およびアルゼンチン産地の天気概況は以下の通り（民間気象会社の天気
概況及び予報を要約）。

＜ブラジル産地＞
　産地中部および北部では今週後半は雨がちな天気となる一方、南部では少雨傾向とな
るだろう。これはサフリーニャコーンの生育に適さないものの、アルゼンチンから前線
が北上してくるため週末には広い範囲で降雨となる見込み。この雨は来週まで降り続
き、穀物にとっての慈雨となると期待される。

＜アルゼンチン産地＞
　前線がとどまっている影響で中部では１４日まで散発的な降雨が続いている。結実期
を迎えているコーン、大豆にとってこの雨は慈雨となっているが、前線が北上してくる
ため週末から来週にかけて再び雨がちな天気が続くだろう。また新たな前線が来週半ば
に到来するため、これに伴う降雨が見込まれる。一部地域では降雨過剰気味だが、多く
の地域のコーンと大豆にとって慈雨が続いている。
　シカゴ小麦は期近が大幅続落。米農務省（ＵＳＤＡ）発表の週間純輸出成約高で米国
の輸出停滞が明らかになるなかでドル買い傾向が強まったことが弱材料となった。また
黒海地域など主要産地からの供給増加も重石となり、期近の主要限月は２ケタの下げ幅
を記録。中心限月の期近５月限は前日比１１．００セント安の５４７．２５セントで終
了。
＊米小麦産地の天気概況は以下の通り（米農務省の天気概況及び予報を要約）。
　今週半ばに強い勢力の低気圧が張り出している影響で１５日まで散発的な降雨が続く
もよう。一方の南部では１８日にかけて小麦にとって慈雨が続く見込み。寒冷前線が到
来する影響で週末には気温が低下するがこの低温は長くは続かないだろう。ただし、来
週後半には再び前線が到来するため気温が再度低下すると予想される。
今日の材料
・ブラジル産地中部および北部では広い範囲で散発的な降雨が発生。
・ブラジル産地南部では目先は少雨傾向も週末から来週にかけて降雨か。
・アルゼンチン産地では雨がちな天気が続く。
・３月７日までのコーン週間純輸出成約高は１２８万３４００トンで前週の１１０万
　９６００トンを上回る。
MINKABU PRESS

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