［本日の見通し］石油＝しっかり、ＮＹ市場の価格差は一段と拡大

　日中取引開始後、原油の２０２４年８月限はしっかり。ただ、夜間取引の段階で上げ
は一服している。
　ニューヨーク原油の当限と２番限の価格差が１ドル程度まで拡大し、今年の最高水準
を更新している。この価格差拡大が示唆するのは需給のタイト化である。昨年９月も当
限と２番限のスプレッド拡大に相場上昇が連動した。
　北半球の冬場が終わり、季節的な石油需要に回復が見られるなかで、需給は着実に引
き締まっていくだろう。米エネルギー情報局（ＥＩＡ）の週報で製油所稼働率は回復を
続けており、原油在庫の取り崩しが鮮明となっていくだろう。今週の週報にも注目した
い。
　時間外取引でニューヨーク原油５月限は前日比０．１８ドル高の８３．８９ドルで取
引されている。本日これまでのレンジは８３．８５〜８４．０６ドル。
　原油８月限の予想レンジは７万８０００円から７万９０００円、ガソリン先限は８万
０５００円から８万１５００円、灯油先限は８万２５００円から８万３５００円。
MINKABU PRESS

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