ＮＹ原油市況＝反落、今のところイランは報復攻撃を見送り

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ニューヨーク原油（ＮＹＭＥＸ）
              始　値    　高　値　　　安　値　　　帳入値　　　前日比
  2024/05     86.10       87.10       84.69       86.43        - 0.48
  2024/06     85.19       86.21       83.93       85.53        - 0.57
  2024/07     84.69       85.30       83.12       84.64        - 0.56
　　推定出来高      　　前日出来高　　　　　　前日取組高　（前々日比）
     未入電              870,838             1,762,341    ( - 21,002)
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 帳入値　　前日比
      ヒーティングオイル    2024/05     272.87    - 4.43
                            2024/06     272.17    - 4.08
         改質ガソリン       2024/05     274.86    - 4.00
                            2024/06     272.95    - 3.62
注：４本値は立会い取引終了までの値段で、立会い取引終了後の電子取引の値段は含み
　　ません。電子取引が立会い取引までの高値および安値を更新した場合、相場表の高
　　値および安値と市況内の相場表の４本値は異なります。
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　ニューヨーク原油の期近は反落。終値の前営業日比（速報値）は期近２限月が
０．５７〜０．４８ドル安。その他の限月は０．５６〜０．２２ドル安。
　シリアのイラン大使館を空爆したイスラエルに対して、イランの報復が間近とみられ
ていたが、イランが今のところ報復を見送っていることが重し。イランはオマーンを仲
介役として米国と対話しており、米国がパレスチナ自治区ガザの即時停戦とイスラエル
によるガザ南部ラファへの侵攻回避を確約するならば、イスラエルへの直接攻撃を見送
るとの報道がある。イスラエルと武装組織ハマスが停戦協議を続けていることも圧迫要
因。
　ただ、ロイター通信によると、ハマスはイスラエルが提示した停戦案を拒否したと伝
わっている。イスラエルのネタニヤフは「停戦協議は失敗した」、「ラファ侵攻の日程
はある」などと語るなど、イランの報復攻撃が避けられないとの見方が根強いことが相
場を支えた。
　イランのアブドラヒアン外相は、米国に対して適切な外交手段でイスラエルを全面的
に支援する責任があると伝えたと語った。また、すべての国に対してイスラエルはすべ
ての一線を越え、処罰は確実であると通知したもよう。イスラエルは数日以内に困難な
日々を迎えるとも述べた。
　時間外取引で５月限は一時８４．６９ドルまで下落したが、売り一巡後は下げ幅を削
った。通常取引序盤にはプラス転換し、８７．１０ドルまで上昇。ただ、上値は重くマ
イナス圏に押し戻されて引けた。
　改質ガソリンの期近は続落。ヒーティングオイルの期近は反落。原油安が重しとなっ
た。
今日の材料
・米国、イランがイスラエルを標的としない代わりにガザ停戦を確約するとの報道を否
定
MINKABU PRESS

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