−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−- 海外主要銘柄の中心限月の相場表(限月、終値、前営業日比) NY金 2024/ 6 2,357.4 + 5.6 シカゴ大豆 2024/ 5 1,181.50 - 3.50 NY銀 2024/ 5 2,792.0 + 30.4 シカゴコーン 2024/ 5 435.50 + 1.25 NYプラ 2024/ 7 977.0 + 33.9 NY原油 2024/ 5 86.43 - 0.48 NYパラ 2024/ 6 1,053.50 +43.10 ドル・円 151.85 + 0.24 *ドル・円は日本時間の午前5時30分現在。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ◎NY外為=ドル円は151.80円台で推移 ドル円は再び152円台を意識する動きとなった。予想以上に強い3月の米雇用統計 を受けて米国債利回りが上昇を続けており、ドル円は上値追いの動きを継続もよう。た だ、財務省による介入警戒感もあり、152円に心理的な壁が形成されている。 クロス円も上昇し、円安の動きは続いている。キャリー取引に絡んだ動きとの指摘も 出ているようだ。厚労省がこの日発表した2月の毎月勤労統計では、実質賃金が23カ 月連続のマイナスとなっていた。日銀は春闘の結果を基にマイナス金利を解除し、イー ルドカーブ・コントロール(YCC)も終了させたが、この先の追加引き締めについて は慎重姿勢を強調していた。今回は2月分のデータでもあり、4月、5月分以降がどう 変化するか注目だが、日銀は当面様子を見ざるを得ないとも見られているようだ。 ◎NY貴金属=軒並み上昇、金は最高値更新が続く ニューヨーク金、銀は続伸。 金6月限は続伸。時間外取引では、イスラエルに報復を宣言したイランに動きがなか ったことなどを受けて利食い売りが出たが、連休明けの中国勢の押し目買いが入ると急 伸し、史上最高値を更新した。欧州時間に入ると、もみ合いとなった。日中取引では、 序盤に利食い売りが出たのち、ドル安を受けて押し目を買われた。 銀5月限は時間外取引で金急伸につれ高となり、一代高値を更新したのち、利食い売 りなどが出て上げ一服となった。 プラチナ系貴金属(PGM)は急反発。 プラチナ7月限は急反発。時間外取引は、戻りを売られたが、金急伸が下支えになっ た。欧州時間に入ると、買い戻されて堅調となった。日中取引では、ドル安を受けて4 日高値を突破すると、テクニカル要因の買いが入って上値を伸ばし、1月8日以来の高 値を付けた。 パラジウム6月限は他の貴金属の堅調やドル安を受けて買い優勢となった。 ◎LME=全面高、欧米株の底堅い足取りを受けて買い優勢に アルミ3カ月物は続伸。2442ドルで小安く取引を開始。アジア時間の序盤に大き く高下して2426ドルから2465ドルまで一気に値を切り上げる場面が見られた。 その後、目先の売り買いが一巡し、その後は欧州の時間帯を終えるまで2452〜 2464ドルのレンジで高下。米国の時間帯を迎えるとやや軟化する場面も見られた が、欧米株の底堅い足取りや銅高に支えられ2460ドル台を維持して終えた。 銅3カ月物は反発。修正安に転じた前週の流れを引き継ぎ、9303ドルで小安く取 引を開始。直後に9216ドルまで軟化したが、これが押し目買いを誘発。欧州の時間 帯を終えるまで9450ドルを上値抵抗線とするもちあいとなった後、米国の時間帯を 迎えるとイスラエルがガザ地域からひとまず撤退したことを受けた地政学不安の緩和や 欧州に続く米株式市場の堅調な足取りを受けて急速に値を伸ばし、昨年1月以来の高値 となる9484.50ドルまで上伸した。高値をを離れたが、欧米株の底堅い足取りが 買いを支援したことで9400ドル台を維持して引けを迎えた。 ◎NY原油=落、今のところイランは報復攻撃を見送り ニューヨーク原油の期近は反落。 シリアのイラン大使館を空爆したイスラエルに対して、イランの報復が間近とみられ ていたが、イランが報復を見送っていることが重し。イランはオマーンを仲介役として 米国と対話しており、米国がパレスチナ自治区ガザの即時停戦とイスラエルによるガザ 南部ラファへの侵攻回避を確約するならば、イスラエルへの直接攻撃を見送るとの報道 がある。イスラエルと武装組織ハマスが停戦協議を続けていることも圧迫要因。 ただ、ロイター通信によると、ハマスはイスラエルが提示した停戦案を拒否したと伝 わっている。イスラエルのネタニヤフは「停戦協議は失敗した」、「ラファ侵攻の日程 はある」などと語るなど、イランの報復攻撃が避けられないとの見方が根強いことが相 場を支えた。 改質ガソリンの期近は続落。ヒーティングオイルの期近は反落。原油安が重しとなっ た。 ◎シカゴ大豆・コーン=大豆は総じて下落、コーンは強気な輸出受け軒並み堅調 大豆は総じて下落。 中国の経済不安が深まるなか、米農務省(USDA)発表の週間輸出検証高で米国産 大豆の輸出が依然として低迷していることが確認されたことや、ドルの高止まりが輸出 に与える影響が警戒され売り優勢で運ばれた。 コーンは軒並み堅調。 米農務省(USDA)発表の週間輸出検証高が前週からやや減少しながらも、140 万トン台を保つ好調さを示したことが買いを支援した。ただ、米ドルの高止まりが上値 抑制要因となったこともあって上げ幅は限られた。USDA月例需給報告前の玉整理基 調もあり、5月限の取引レンジは前営業日とほぼ同レンジにとどまった。 MINKABU PRESS
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