シカゴ大豆市況=揃って反発、下落後の買い戻しや米産地の低温懸念で

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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             始 値   高 値   安 値   帳入値    前日比
   2024/05   1,147.75    1,167.00    1,144.50    1,161.00     +10.50
   2024/07   1,162.50    1,182.25    1,159.75    1,176.50     +10.75
   2024/08   1,163.25    1,183.75    1,161.25    1,178.50     +11.75
   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高(前々日比)
   先物       295,796          294,051        849,546  (-  2,015)

注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後
4時現在の数値です。
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*米農務省(USDA)発表の週間純輸出検証高(4月18日までの週)
 大 豆:43万5256トン(前週改定値:44万6570トン)
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*米農務省発表の週間大豆作付け進度報告(4月21日までの週)
 大豆:作付け:8%(前週3%、前年8%、平年4%)
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*米気象庁発表の6−10日予報(4月28日−5月2日)
 コーンベルト西部の気温は平年を上回る。雨量は平年を上回る。
 コーンベルト東部の気温は平年を上回る。雨量平年並〜平年を上回る。
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 大豆は揃って反発。終値の前営業日比は8.75〜11.75セント高。中心限月の
7月限は10.75セント高の1176.50セント。
 米農務省(USDA)発表の週間輸出検証高は前週を下回る弱気な内容だったもの
の、前週の下落の後で修正のための買戻しが続いた。コーンと同様に米産地の低温が懸
念されたほか、小麦の堅調な足取りも買いを呼ぶ要因になった。

 7月限は1162.50セントで取引を開始した後は欧州の時間帯を終えるまで上値
の重い足取りが続き一時は1159.75セントまで値を落とした。ただ、シカゴの時
間帯を迎えると急速に地合いを引き締めて終盤まで上値を探る足取りを展開。この日の
高値となる1182.25セントに達したところで転売が入ったが押しは浅く、高値圏
を維持し2ケタの上げ幅を記録した。
 米農務省(USDA)発表の4月18日までの大豆週間輸出検証高は43万5256
トンで前週の44万6570トンを下回った。累計輸出量は3848万8107トンで
前年同時期の4704万9478トンをおよそ18%下回った。
 USDAによると4月21日時点の大豆作付進捗率は8%で前年と同率。平年の4%
は上回った。
 米国産地の天気概況は以下の通り(米農務省の農業天気ハイライトを要約)。

 コーンベルトでは、ミシシッピー河東部で低温となりオハイオバレー以北で凍結が発
生。コーンベルト西部では穏やかながら強風となっている。東部では土壌水分が過剰な
状態が続いているが、そ例外の中西部全体で降雨の発生がないなか農作業が進行。
 今週は半ばから後半にかけて中西部北部で気温が低下するなか時おり凍結が発生する
可能性がある。また、プレーンズ東部からコーンベルト西部にかけての地域では激しい
雨または雷雨が発生する見通し。6日間予報に関しては4月25〜5月1日にかけて気
温、雨量共に平年を上回るもよう。
*米小麦産地の天気概況は以下の通り
 プレーンズでは気温は上昇しているが概ね平年以下〜平年並にとどまっている。ただ
コロラド州南東部からカンザス州西部および中部では22日の最高気温は26℃前後ま
で上昇。プレーンズ中部およびその周辺地域では、土壌水分不足に対する懸念が高まり
つつある。

 米国南部では気温は低下しているがフロリダ州南部以外では降雨は発生していない。
オザークプラトー及びテネシーバレー以北では凍結も発生しており、開花期を迎えてい
る冬小麦への影響が懸念される。ただ、農作業には適した天気となっている。
 今週は半ばから後半にかけて低温となり北部産地で凍結が発生する可能性がある。ま
たプレーンズ東部では今週降雨に激しい雨または雷雨となる見通し。
 大豆製品は、大豆の堅調に共に追随。ただ、共に伸び悩んだ。大豆粕7月限は前日比
1.60ドル高の344.80ドルで終了。

今日の材料
・コーンベルトでは、ミシシッピー河東部で低温となりオハイオバレー以北で凍結
 が発生。
・コーンベルト西部では穏やかながら強風。
・今週半ばから後半にかけて中西部北部で気温が低下するなか時おり凍結が
 発生する可能性あり。
・プレーンズ東部からコーンベルト西部にかけての地域では激しい雨または雷雨が
 発生する見通し。
・4月18日までの大豆週間輸出検証高は43万5256トンで前週の44万6570
 トンを下回る。
・USDAによると4月11日時点の大豆作付進捗率は3%で前年と同率。平年は
 1%。
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