シカゴ大豆市況=揃って続伸、下落後の修正や米産地の天候懸念を受け

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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              始 値   高 値   安 値    帳入値     前日比
   2024/05   1,161.00    1,169.00    1,158.00     1,167.50      + 6.50
   2024/07   1,176.50    1,184.25    1,173.00     1,182.00      + 5.50
   2024/08   1,178.25    1,186.00    1,175.00     1,183.75      + 5.25
   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高 (前々日比)
   先物        304,879         295,796        836,167  (- 13,379)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後
4時現在の数値です。
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*米気象庁発表の6−10日予報(4月29日−5月3日)
 コーンベルト西部の気温は平年を上回る。雨量は平年並〜平年を上回る。
 コーンベルト東部の気温は平年を上回る。雨量は平年並〜平年を上回る。
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 大豆は揃って続伸。終値の前営業日比は0.50〜6.50セント高。中心限月の7
月限は5.50セント高の1182.00セント。
 米産地の低温に加え、コーンベルト東部の土壌水分の乾燥懸念が手掛かりとなって買
い優勢で運ばれた。また、2月29日以来の水準まで値を落とした後の修正による買戻
しが続いたことも押し上げ要因となった。

 7月限は1176.50セントで取引を開始。アジアの時間帯前半に1184.25
セントまで浮上する動きが見られた。その後、軟化しながらも再度1180セント台に
浮上したが、欧州の時間帯終盤にかけて軟化し一時は1173セントを記録。シカゴの
時間帯を迎えると1180セント台を回復したが1183.50セントを上値抵抗線と
する限られたレンジ内での高もみとなり、この水準のまま終了。
 米国産地の天気概況は以下の通り(米農務省の農業天気ハイライトを要約)。
 コーンベルトでは、ミシガン州からミズーリ州にかけて散発的な降雨が発生。コーン
ベルト東部の一部地域では土壌のぬかるみが農作業に影響。一方、コーンベルト西部で
は速いペースで農作業が進行中。

 米国西部から低気圧が到来し今後、4〜5日間をかけてプレーンズ中部から五大湖周
辺地域に到達するだろう。これに伴いプレーンズの多くの地域や中西部の多くの地域で
は25〜75ミリの降雨が発生する見込み。また中西部では数日にわたって低温が続く
だろう。6〜10日間予報に関しては多くの地域で気温および雨量は平年並〜平年を上
回るだろう。

*米小麦産地の天気概況は以下の通り(米農務省の天気概況及び予報を要約)。
 プレーンズでは降雨の発生がない中、気温は平年以下〜平年並となっている。中部お
よび南部では乾燥が穀物の生育に影響し、4月14日から21日にかけて良〜優の比率
はカンザス州では43%から36%に、オクラホマ州では60から49%に低下。
 南部ではアパラチア山脈中部および南部で23日朝方に凍結が発生。開花期や結実お
よび出穂期を迎えている冬小麦への影響が懸念される。それ以外の地域では気温がしな
がらも降雨の発生は無いなか農作業が進行中。
 大豆製品は、共に大豆の堅調な足取りに追随。大豆粕、大豆油ともに限られた上昇に
とどまった。大豆粕期近7月限は前日比1.30ドル高の346.10ドルで終了。
今日の材料
・コーンベルトでは、ミシガン州からミズーリ州にかけて散発的な降雨が発生。
・今週半ば以降はプレーンズの多くの地域や中西部の多くの地域では25〜75ミリ
 の降雨が発生。
・プレーンズ中部および南部では乾燥が穀物の生育に影響。
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