シカゴ大豆市況=揃って続伸、米産地の作付遅れ懸念や大豆油高で

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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             始 値   高 値   安 値   帳入値    前日比
   2024/05   1,205.50    1,205.50    1,205.50    1,205.50     + 0.50
   2024/07   1,219.00    1,228.25    1,211.50    1,219.25     + 0.25
   2024/08   1,220.00    1,231.00    1,213.25    1,222.50     + 2.00
   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高(前々日比)
   先物       219,803          未入電         未入電  ( 未入電 )

注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後
4時現在の数値です。
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*米農務省(USDA)発表の週間純輸出検証高(5月9日までの週)
 大 豆:40万6052トン(前週改定値:35万8082トン)
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*米農務省発表の週間大豆作付け進度報告(5月12日までの週)
 大豆:作付け:35%(前週25%、前年45%、平年34%)
    発 芽:16%(前週 9%、前年17%、平年10%)
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*米気象庁発表の6−10日予報(5月19日−5月23日)
 コーンベルト西部の気温は平年並〜平年を上回る。雨量は平年を上回る。
 コーンベルト東部の気温は平年を上回る。雨量は平年を上回る。
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 大豆は揃って続伸。終値の前営業日比は0.25〜8.25セント高。中心限月の
7月限は0.25セント高の1219.25セント。
 米産地での降雨により一部地域で農作業が鈍化していることが買いを支援した。特に
生育遅れに対する警戒感から新穀限月が大きく値を伸ばした。また、原油高を受けた大
豆油価格の上昇も買いを促す要因となった。

 7月限は1219セントで取引を開始。アジアの時間帯序盤に1211.50セント
まで値を落とした後は、1213〜1218.75セントのレンジ内での高下となっ
た。シカゴの時間帯に急速に値を伸ばして1228.25セントの高値まで浮上した
が、高値では転売が膨らんで値を落とし、1219.25セントとわずかな上げ幅を保
つ程度で引けを迎えた。
 米農務省(USDA)発表の5月9日までの大豆週間輸出検証高は40万6052
トンで前週の35万8082トンを上回った。累計輸出量は3953万7565トンで
前年同時期の4804万5679トンをおよそ18%下回った。
 USDAによると5月12日時点の大豆作付進捗率は35%で前年の40%は下回っ
たが、平年の34%を上回った。一方の発芽率は16%で前年の17%は下回ったが、
平年の10%は上回った。
 米国産地の天気概況は以下の通り(米農務省の農業天気ハイライトを要約)。

 コーンベルトでは北部で気温が低下するなか降雨の発生は無く13日の最高気温は
21℃程度にとどまっている。一方、ネブラスカ州、ミズーリ州およびアイオワ州を含
む南西部では低気圧が通過するなか、降雨が発生している。もっとも土壌水分が過剰と
なっている地域では依然として農作業は停滞。一方、コーンベルト東部の多くの地域で
は暖かななか降雨の発生は無く順調なペースで農作業が進行。
 13日の週は序盤は全国的に暖かな天気が広がるが、中西部および北東部を中心に気
温は低下するだろう。週後半を迎えるとこれらの地域でも気温は平年並〜平年を上回る
水準まで上昇するだろう。また、中西部南部では序盤にまとまった雨量を伴う降雨が見
込まれるが、この雨も週半ばには大西洋沿岸部に抜ける見通し。なお、コーンベルト南
東部での今後5日間の雨量は50ミリ前後に達するだろう。これに対し、中西部北部で
はわずかな雨量を伴う降雨に留まる見通し。
 6日間予報に関しては5月18〜22日にかけてほとんどの地域で気温及び雨量は平
年並〜平年を上回るだろう。
*米小麦産地の天気概況は以下の通り
 プレーンズではネブラスカ州南部からテキサス州の一部にかけて降雨が発生。その他
の地域では暖かく降雨の発生がないなか、農作業および穀物の成長は順調に進行。モン
タナ州東部および北部では最高気温は27℃前後まで上昇する見込み。

 米国南部ではテキサス州東部からメキシコ湾岸中部にかけての地域で局地的にまとま
った雨量を伴う降雨が発生。これにより新たに洪水が発生。数週間前まで速いペースで
進行していた春の作付は土壌水分が過剰な地域では停滞している。
 大豆製品は、NY原油高に大豆油が追随高となったが、大豆粕は5月7日にかけての
急伸後の修正が続き売り優勢で運ばれた。大豆粕7月限は前日比5.10ドル安の
366.80ドルで終了。

今日の材料
・コーンベルトでは北部で気温が低下するなか降雨の発生は無く13日の最高気温は
 21℃程度にとどまる。
・中西部南部では序盤にまとまった雨量を伴う降雨が見込まれる。
・コーンベルト南東部での今後5日間の雨量は50ミリ前後に達する一方で、中西部
 北部ではわずかな雨量を伴う降雨に留まる見通し。
・5月9日までの大豆週間輸出検証高は40万6052トンで前週の35万8082
 トンを上回る。
・5月12日時点の大豆作付進捗率は35%で前年の40%は下回ったが、平年の
 34%を上回る。
・5月12日時点の大豆発芽率は16%で前年の17%は下回ったが、平年の10%
 は上回る。
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