NY金・銀市況=金が反落、米新規失業保険申請件数の減少で

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
            始 値   高 値   安 値   帳入値   前日比
   金      (24/ 6)  2391.5     2402.7      2375.2      2385.5     -  9.4
          (24/ 8)  2416.7     2425.2      2398.0      2408.3     -  9.3
   銀     (24/ 7)  2990.0     3010.5      2955.5      2987.6     + 14.7
         (23/ 9)  3021.5     3038.5      2985.0      3017.3     + 15.6
           推定出来高  前日出来高  前日取組高    (前々日比)
  金           204,522       272,810       532,275        (+  9,323)
  銀           91,733       117,462       175,409        (+  4,038)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。
=======================================
・NY為替   円    ユーロ  ・NYダウ          39,869.38  -  38.62
     前日  154.87/89   1.0884/86   ・ナスダック         16,698.32  -  44.07
     本日  155.39/41   1.0866/68   ・10年米国債利回り      4.37  +   0.02
・NY原油  (24/ 6)   79.23 + 0.60  ・SPDR保有金残高    833.36  +   1.43
注:SPDRの保有金残高は前日発表の数値。本日付けはニューヨーク時間の午後6時(日
本時間の翌日の午前8時)に更新予定。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 ニューヨーク金は反落、銀は続伸。終値の前日比は金は9.4〜8.3ドル安、中心
限月の6月限が9.4ドル安、銀が14.4〜15.8セント高、中心限月の7月限は
14.7セント高。
 金6月限は反落。時間外取引では、買い優勢で始まったのち、ドル安一服に上値を抑
えられた。欧州時間に入ると、利食い売りなどが出て軟調となった。日中取引では、米
新規失業保険申請件数の減少を受けて売り優勢となったが、ドル高が一服すると、押し
目を買われた。
 銀7月限は、金軟調につれ安となったが、ドル高一服を受けて押し目を買われた。
 ニューヨーク金6月限は続伸。時間外取引では2385.4〜2402.7ドルのレ
ンジで推移、前日比5.9ドル安の2389.0ドルとなった。6月限は安寄りしたの
ち、買い優勢となったが、ドル安一服に上値を抑えられた。欧州時間に入ると、利食い
売りなどが出て軟調となった。
 日中取引では米新規失業保険申請件数の減少を受けて売り優勢となり、2375.2
ドルまで下落した。その後は、ドル高一服を受けて押し目を買われ、2388.3ドル
まで戻した。
 米新規失業保険申請件数は前週比1万件減の22万2000件となった。市場予想は
22万件だった。前週の増加から一転して減少に転じ、労働市場の底堅さが示され、ド
ル高に振れた。ただ米連邦準備理事会(FRB)が9月に利下げを開始し、年2回の利
下げを実施するとの見通しに変わりはなかった。
 ニューヨーク銀7月限は、時間外取引で2965.5〜3010.5セントのレンジ
で推移し、前日比18.1セント高の2991.0セントとなった。7月限は高寄りし
たのち、一段高となったが、ドル安一服に上値を抑えられた。欧州時間に入ると、買い
戻されて下げ一服となった。
 日中取引では、ドル高や金軟調を受けて戻りを売られ、2955.5セントまで下落
した。その後は、ドル高一服を受けて押し目を買われると、2996.5セントまで戻
した。
 5月15日のコメックス指定倉庫在庫は、金が前日比変わらずの1745万9629
オンス、銀は2万1368オンス減の2億9781万7375オンス。

今日の材料
・欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーでラトビア中銀総裁のマルティンス・カザー
クス氏は、ECBは6月に利下げする可能性が高いが、利下げを急いでいるわけでく、
評価する時間を確保するためにその後の動きは間隔を空ける可能性があると述べた。
・米ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁は、消費者物価指数(CPI)の伸びが鈍化
したことを歓迎する一方で、これだけでは早期の利下げを唱えるには不十分との見解を
示した。
・米新規失業保険申請件数は前週比1万件減の22万2000件となった。市場予想は
22万件だった。前週の増加から一転して減少に転じ、労働市場の底堅さが改めて浮き
彫りになった。
・4月の米一戸建て住宅の着工件数は年率換算で前月比0.4%減の103万1000
戸となった。建築許可件数も減少した。住宅ローン金利の上昇が重しとなったが、深刻
な住宅不足が引き続き下支えしている。
・米リッチモンド地区連銀のバーキン総裁は、インフレ率は連邦準備理事会(FRB)
が望む水準にまだ達していないと述べた。
・欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのナーゲル独連銀総裁は、ECBの金融政策
運営の新たな枠組みにより、短期金融市場での取引が抑制される可能性があるとの見方
を示した。
・4月の米鉱工業生産指数は、製造業の生産指数が前月比0.3%低下した。自動車生
産の落ち込みなどが背景。エコノミスト予想は0.1%上昇だった。
・4月の米輸入物価指数は前月比0.9%上昇した。伸び率は2022年3月以来、2
年1カ月ぶりの大きさだった。市場予想は0.3%上昇だった。
・米クリーブランド地区連銀のメスター総裁は、連邦準備理事会(FRB)の政策金利
を現在の水準で維持することが、なお高水準で推移するインフレ率を目標の2%に戻す
ことにつながると述べた。
MINKABU PRESS

このニュースの著者

MINKABU PRESS

みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。