NY金・銀市況=大幅続落、インフレ抑制に時間がかかるとの見方

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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            始 値   高 値   安 値   帳入値   前日比
   金      (24/ 6)  2425.4     2430.5      2378.0      2392.9     - 33.0
          (24/ 8)  2448.3     2453.3      2400.8      2415.7     - 33.4
   銀     (24/ 7)  3222.5     3244.0      3096.5      3149.6     - 58.2
         (23/ 9)  3257.0     3276.0      3130.0      3182.8     - 58.4
           推定出来高  前日出来高  前日取組高    (前々日比)
  金           296,688       271,273       530,591        (+  2,809)
  銀           98,520       117,740       186,945        (-  1,400)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。
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・NY為替   円    ユーロ  ・NYダウ          39,671.04  - 201.95
     前日  156.21/23   1.0855/57   ・ナスダック         16,801.54  -  31.09
     本日  156.78/80   1.0821/23   ・10年米国債利回り      4.43  +   0.02
・NY原油  (24/ 7)   77.57 - 1.09  ・SPDR保有金残高    838.54      0.00
注:SPDRの保有金残高は前日発表の数値。本日付けはニューヨーク時間の午後6時(日
本時間の翌日の午前8時)に更新予定。
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 ニューヨーク金、銀は大幅続落。終値の前日比は金は33.80〜22.5ドル安、
中心限月の6月限が33.0ドル安、銀が62.2〜57.3セント安、中心限月の7
月限は58.2セント安。
 金6月限は大幅続落。時間外取引では、ドル安一服などを受けて手じまい売りが出て
売り優勢となった。日中取引では、米中古住宅販売戸数が価格上昇などを背景に予想外
に減少したことを受けて売り優勢となった。米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要
旨で、ディスインフレには予想よりも時間がかかるとの見方が示されたことも圧迫要因
になった。
 銀7月限は、ドル高や金軟調を受けて売り優勢となった。
 ニューヨーク金6月限は大幅続落。時間外取引では2408.0〜2430.5ドル
のレンジで推移、前日比13.9ドル安の2412.0ドルとなった。6月限は安寄り
したのち、押し目を買われたが、ドル安一服などを受けて手じまい売りが出て売り優勢
となった。
 日中取引では、米中古住宅販売戸数が価格上昇などを背景に予想外に減少したことを
受けて売り優勢となった。手じまい売り一巡後は2385.3ドルで下げ一服となった
が、米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨で、ディスインフレには予想よりも時
間がかかるとの見方が示されたことも圧迫要因になり、2378.0ドルまで下落し
た。
 米中古住宅販売戸数が価格上昇などを背景に予想外に減少したことや、米連邦公開市
場委員会(FOMC)議事要旨で、ディスインフレには予想よりも時間がかかるとの見
方が示されたことが圧迫要因になった。
 ニューヨーク銀7月限は、時間外取引で3161.0〜3244.0セントのレンジ
で推移し、前日比30.8セント安の3177.0セントとなった。7月限は高寄りし
たのち、ドル安一服や金軟調を受けて戻りを売られた。
 日中取引では、米中古住宅販売戸数の予想外の減少や金軟調を受けて3132.0セ
ントまで下落した。売り一巡後は下げ一服となったが、米連邦公開市場委員会(FOM
C)議事要旨で、ディスインフレには予想よりも時間がかかるとの見方が示されたこと
から3096.5セントまで下落した。
 5月21日のコメックス指定倉庫在庫は、金が前日比6万40191オンス増の
1755万5513オンス、銀は7万8397オンス増の2億9774万6623オン
ス。

今日の材料
・パレスチナ自治区ガザ最南部のラファでは21日夜から22日未明にかけ、イスラエ
ル軍が激しい爆撃を実施し、同軍の戦車がラファ中心部の地区の端まで進んだ。
・アイルランド、スペイン、ノルウェーは、パレスチナを28日付で国家として承認す
ると発表した。その上で、他の西側諸国による追随を期待するとした。
・ドイツ連邦銀行(中央銀行)は月報で、国内の賃金は予想を上回るペースで上昇して
いるとし、インフレ率の低下が続くとの見方に疑問を投げかけた。
・米消費者金融保護局(CFPB)は、BNPL(Buy Now, Pay Later)と呼ばれる後
払い決済サービス業者にクレジットカードの消費者保護規則の一部を適用すると発表し
た。
・フランスのルメール経済・財務相は、主要7カ国(G7)は電気自動車(EV)用バ
ッテリーなど主要産業における中国の過剰生産能力に対抗するため、団結する必要があ
ると述べた。
・4月の米中古住宅販売戸数は年率換算で前月比1.9%減の414万戸だった。市場
予想の421万戸を下回った。住宅ローン金利と住宅価格の上昇が需要を圧迫し、予想
に反して減り、2カ月連続での減少となった。
・バイデン米大統領は、パレスチナ国家は一方的な承認ではなく交渉を通じて実現され
るべきだと考えていると、ホワイトハウスが発表した。
・4月30日─5月1日の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨で、政策当局者
らは直近のインフレ率に失望感を示しながらもインフレ圧力の緩和に確信を持っていた
ことが分かった。
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