NY金・銀市況=金は続落、インフレ期待低下も利食い売りで

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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            始 値   高 値   安 値   帳入値   前日比
   金      (24/ 6)  2330.4     2349.0      2326.3      2334.5     -  2.7
          (24/ 8)  2352.5     2371.3      2348.7      2356.9     -  2.8
   銀     (24/ 7)  3033.0     3083.5      3023.5      3049.9     +  4.4
         (23/ 9)  3064.0     3115.0      3057.5      3082.7     +  4.8
           推定出来高  前日出来高  前日取組高    (前々日比)
  金           221,458       328,202       505,665        (-  9,004)
  銀           59,553       115,817       184,732        (-    180)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。
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・NY為替   円    ユーロ  ・NYダウ          39,069.59  +   4.33
     前日  156.92/94   1.0815/17   ・ナスダック         16,920.80  + 184.77
     本日  156.96/98   1.0845/47   ・10年米国債利回り      4.47  -   0.01
・NY原油  (24/ 7)   77.72 + 0.85  ・SPDR保有金残高    833.36  -   5.18
注:SPDRの保有金残高は前日発表の数値。本日付けはニューヨーク時間の午後6時(日
本時間の翌日の午前8時)に更新予定。
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 ニューヨーク金は続落、銀は反発。終値の前日比は金は3.3〜2.5ドル安、中心
限月の8月限が2.8ドル安、銀が3.6〜4.9セント高、中心限月の7月限は
4.4セント高。
 金8月限は続落。時間外取引では、米連邦準備理事会(FRB)の利下げ観測後退が
圧迫要因になったが、安値拾いの買いが入って下げ一服となった。欧州時間に入ると、
ドル安を受けて堅調となった。日中取引では、米ミシガン大消費者信頼感指数確報値で
インフレ期待が低下したことが支援要因になったが、利食い売りなどが出て上げ一服と
なった。
 銀7月限は、欧州時間からのドル安を受けて買い優勢となったが、日中取引では金の
上げ一服に上値を抑えられた。
 ニューヨーク金8月限は大幅続落。時間外取引では2348.7〜2367.6ドル
のレンジで推移、前日比2.2ドル高の2361.9ドルとなった。8月限は安寄りし
たのち、米連邦準備理事会(FRB)の利下げ観測後退が圧迫要因になったが、安値拾
いの買いが入って下げ一服となった。欧州時間に入ると、ドル安を受けて堅調となっ
た。
 日中取引では、米ミシガン大消費者信頼感指数確報値でインフレ期待が低下したこと
が支援要因になり、2371.3ドルまで上昇した。ただ米連邦準備理事会(FRB)
の年1回の利下げ見通しに変わりはなく、利食い売りなどが出て上げ一服となった。
 米ミシガン大消費者信頼感指数確報値でインフレ期待が低下したが、米連邦準備理事
会(FRB)の利下げ観測後退に変わりはなく、戻りを売られた。一方、4月の米耐久
財受注は予想外に増加し、企業の設備投資が回復したことを示唆した。
 ニューヨーク銀7月限は、時間外取引で3023.5〜3082.0セントのレンジ
で推移し、前日比24.0セント高の3069.5セントとなった。7月限は安寄りし
たのち、米連邦準備理事会(FRB)の利下げ観測後退が圧迫要因になったが、金堅調
を受けて下げ一服となった。欧州時間に入ると、ドル安を受けて堅調となった。
 日中取引では、米ミシガン大消費者信頼感指数確報値でインフレ期待が低下したこと
を受けて3083.5セントまで上昇した。その後は、金の上げ一服に上値を抑えられ
た。
 5月23日のコメックス指定倉庫在庫は、金が前日比変わらずの1756万3551
オンス、銀は30万3845オンス減の2億9851万4895オンス。

今日の材料
・第1四半期の独国内総生産(GDP)改定値は前期比0.2%増だった。速報値から
修正はなかった。
・4月の英小売売上高は前月比2.3%減と、予想を大幅に下回った。雨天で客足が減
少した。市場予想は0.4%減だった。
・欧州中央銀行(ECB)政策委員会メンバーのナーゲル・ドイツ連邦銀行(中銀)総
裁は、想定されている6月の初回利下げ後に追加利下げをする場合、恐らく9月まで待
つ必要があるとの見方を示した。
・国際司法裁判所(ICJ)は、パレスチナ自治区ガザに対する攻撃を続けるイスラエ
ルに対し、ガザ地区南部ラファでの軍事攻撃を即時停止するよう命じた。
・主要7カ国(G7)財務相・中央銀行総裁会議がイタリアのストレーザで開幕した。
25日まで2日間の討議で、ウクライナ支援や中国の過剰生産問題への対応で結束を目
指す。
・米連邦準備理事会(FRB)のウォラー理事は、経済への影響において中立とされる
「自然利子率(Rスター)」が過去数年間にわたる低下を経て今後上昇する可能性はあ
るが、実際にどうなるかに言及するのは時期尚早と述べた。
・4月の米耐久財受注は前月比0.7%増だった。市場予想の0.8%減に反して増加
し、第2四半期序盤に企業の設備投資が回復したことを示唆した。3月は0.8%増だ
った。
・5月の米ミシガン大消費者信頼感指数確報値は69.1と速報値の67.4から上方
改定されたものの、5カ月ぶりの低水準となった。4月は77.2だった。一方、1年
先の期待インフレ率は3.3%と速報値の3.5%から低下。5年先の期待インフレ率
も3.1%から3.0%に低下した。
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