NY金・銀市況=金が反落、米国債の利回り上昇やドル高で

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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            始 値   高 値   安 値   帳入値   前日比
   金      (24/ 6)  2362.5     2363.7      2334.2      2341.2     - 15.3
          (24/ 8)  2384.7     2386.0      2356.6      2364.1     - 15.2
   銀     (24/ 7)  3231.0     3251.5      3178.0      3237.3     + 23.6
         (23/ 9)  3264.0     3284.0      3213.0      3271.6     + 23.7
           推定出来高  前日出来高  前日取組高    (前々日比)
  金           285,000       441,948       485,430        (- 12,570)
  銀           90,302       155,741       184,846        (-  1,430)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。
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・NY為替   円    ユーロ  ・NYダウ          38,441.54  - 411.32
     前日  157.18/20   1.0856/58   ・ナスダック         16,920.58  -  99.30
     本日  157.63/65   1.0800/02   ・10年米国債利回り      4.62  +   0.08
・NY原油  (24/ 7)   79.23 - 0.60  ・SPDR保有金残高    832.21      0.00
注:SPDRの保有金残高は前日発表の数値。本日付けはニューヨーク時間の午後6時(日
本時間の翌日の午前8時)に更新予定。
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 ニューヨーク金は反落、銀は続伸。終値の前日比は金は16.1〜14.9ドル安、
中心限月の8月限が15.2ドル安、銀が22.9〜24.3セント高、中心限月の7
月限は23.6セント高。
 金8月限は反落。時間外取引では、米国債の利回り上昇などを受けて戻りを売られ
た。欧州時間に入ると、下げ幅を拡大した。日中取引では、予想以上の独消費者物価指
数(CPI)やドル高を受けて売り優勢となった。
 銀7月限は、ドル高となったが、買い戻されて底堅く推移した。
 ニューヨーク金8月限は反落。時間外取引では2363.3〜2386.0ドルのレ
ンジで推移、前日比15.1ドル安の2364.2ドルとなった。8月限は高寄りした
のち、米国債の利回り上昇などを受けて戻りを売られた。欧州時間に入ると、下げ幅を
拡大した。
 日中取引では、予想以上の独消費者物価指数(CPI)を受けて売り優勢となった。
時間外取引の安値を割り込み、2356.6ドルまで下落した。売り一巡後は押し目を
買われたが、ドル高を受けて2370.1ドルで戻りを売られた。
 米ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁が前日、米金融当局の政策スタンスは景気抑制
的だが、追加利上げの可能性を完全に排除したわけではないとの考えを示し、米国債の
利回りが上昇した。また5月の独消費者物価指数(CPI)速報値が予想以上に上昇
し、ドイツの国債利回りが6カ月ぶりの高水準となった。
 ニューヨーク銀7月限は、時間外取引で3200.5〜3251.5セントのレンジ
で推移し、前日比1.8セント高の3215.5セントとなった。7月限は高寄りした
のち、米国債の利回りが上昇したが、買い戻されると、21日以来の高値を付けた。欧
州時間に入ると、利食い売りが出て上げ一服となった。
 日中取引では、金軟調につれ安となり、3178.0セントまで下落した。その後
は、買い戻されて地合いを引き締めると、3246.5セントまで戻した。
 5月28日のコメックス指定倉庫在庫は、金が前日比3万2396オンス増の
1760万9473オンス、銀は58万0326オンス減の2億9846万7694オ
ンス。

今日の材料
・5月の独消費者物価指数(CPI)速報値は欧州連合(EU)基準(HICP)で前
年同月比2.8%上昇し、伸び率は4月の2.4%を上回った。市場予想は2.7%上
昇だった。
・世界保健機関(WHO)のパレスチナ自治区ガザ・ヨルダン川西岸代表を務めるリチ
ャード・ピーパーコーン氏は、イスラエルがガザ南部ラファに全面侵攻すれば、同市最
後の病院が機能停止に陥り、多数の死者が出るだろうと述べた。
・イスラエルのツァヒ・ハネグビ国家安全保障顧問は、パレスチナ自治区ガザでの戦闘
は少なくとも年内は続くとの見通しを示し、イスラム組織ハマスが要求している戦争終
結に合意する用意がイスラエル側にはないことを示唆した。
・4月のユーロ圏の企業・家計向け融資は引き続き鈍い伸びとなった。高金利を背景に
銀行と借り手が共に消極的だった。企業向け融資は前年同月比0.3%増加した。3月
は0.4%増だった。
・米地区連銀経済報告(ベージュブック)で、経済活動は4月初旬から5月中旬にかけ
て拡大を続けたとの認識を示した。ただ、業界や地域によって状況はまちまちになって
いるとの見方を示した。
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