シカゴ大豆市況=続落、成約高低調で弱基調継続

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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              始 値   高 値   安 値   帳入値    前日比
  2024/07     1209.75     1223.75     1202.75     1205.00     - 4.75
  2024/08     1208.00     1221.25     1201.00     1203.50     - 4.50
  2024/09     1189.75     1201.50     1182.25     1184.50     - 4.75
   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高(前々日比)
   先物        未入電        207,239         813,980  ( + 5,753)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後
4時現在の数値です。
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*米農務省(USDA)発表の週間純輸出成約高(5月23日までの週)
 大 豆:33万6300トン(事前予想レンジ:40万〜90万トン)
 大豆粕:28万5700トン(事前予想レンジ:10万〜40万トン)
 大豆油: 1万0200トン(事前予想レンジ:5000〜8000トン)
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*米気象庁発表の6−10日予報(6月6日−6月10日)
 コーンベルト西部の気温は平年を下回る。雨量は下回る〜上回る
 コーンベルト東部の気温は平年を下回る。雨量は平年並み。
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 大豆は続落。終値の前日比は5.50〜3.50セント安。中心限月の7月限は前日
比4.75セント安の1205.00セント。
 週間輸出成約高が引き続き低水準のなか、米国産地西部の降雨も作付け遅れより生育
に適した天気の見方が優勢となり上値が重くなった。一時的なドル安による原油の戻り
も短命に終わったことで、シカゴ穀物全体の弱気セントメントを変えるこはできなかっ
た、
 7月限は1209.75セントで取引を開始。アジアの時間帯の時間外取引では
1210セント台前半で推移。欧州の時間帯に1220セント台に乗せて、米国の時間
帯の前半にこの日の高値となる1223.75セントを付けたが、その後はほぼ20セ
ント急落して、安値は1202.75セントまであった。

 米農務省(USDA)が発表した5月23日までの大豆週間純輸出成約高は33万
6300トンと、前週の34万4900トンを下回り引き続き低調だった。今年度の累
計純輸出成約高は4321万1000トンで前年度同期の5096万3300トンを約
15%下回っている。
 米国産地の天気概況は以下の通り(米農務省の農業天気ハイライトを要約)。
 コーンベルトでは、ミシシッピ川以西で局地的な降雨が発生している。大豆は全米で
は作付けペースが平年を上回っているが、今春の降雨の多さでネブラスカ州、アイオワ
州などコーンベルト西部ではやや遅れている。

 米国の中央部では少なくとも今週末までは荒天が続きそうで、ほぼ毎日雷雨が発生し
そうで、局地的にはまとまった雨量となり、強風、大きなヒョウ、一部では竜巻も発生
するだろう。プレーンズ東部からミシシッピ川流域では、5日間の雨量が25〜75ミ
リとなろう。
 6〜10日間予報は、6月5〜9日にかけて、五大湖地域北部を除くほぼ全米で平年
並み〜上回る気温が見込まれる。雨量は米国南部や東部の大半て平年並み〜上回るが、
太平洋側北西部からコーンベルト北部にかけては平年を下回る見込み。
*米小麦産地の天気概況は以下の通り(米農務省の天気概況及び予報を要約)。

 プレーンズでは、30日夜テキサス州の一部やその周辺で強風やヒョウを伴う雷雨が
発生した。プレーンズ中部や南部では31日朝も降雨となり、干ばつの影響の残る地域
には慈雨となっている。一方、プレーンズ北部では降雨がなく、農作業に適した天気。
ただノースダコタ州南西部では散発的に降霜が報告されている。
 米国南部でも、テキサス州南部を除くミシシッピ川以西で雨勝ちの天気となってい
る。31日朝、テキサス州東部で最も強い降雨となっている。一方、米国南東部では晴
天で、農作業や冬小麦の成熟、夏作物の生育に理想的な天気となっている。

 大豆製品は、大豆粕は総じて続落、大豆油も続落。ともに大豆の下落に圧迫されたも
のの、大豆粕は7月当限のみのプラス引け。このところの下落に対する買い戻しの方が
優勢となった。大豆粕7月限の終値は前日比1.10ドル高の364.70ドル。
今日の材料
・コーンベルトではミシシッピ川以西で局地的な降雨が発生。
・米国の中央部では少なくとも今週末までは荒天が続く見込み。
・プレーンズ中部や南部では31日朝も降雨。干ばつの影響の残る地域には慈雨。プレ
 ーンズ北部では降雨なし。、
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