NY金・銀市況=続伸、米国債の利回り低下で

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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            始 値   高 値   安 値   帳入値   前日比
   金      (24/ 8)  2375.3     2397.8      2372.2      2390.9     + 15.4
          (24/12)  2421.4     2442.5      2418.2      2436.7     + 15.7
   銀     (24/ 7)  3014.5     3147.0      3006.5      3136.7     +129.4
         (23/ 9)  3049.5     3179.5      3040.5      3169.8     +130.3
           推定出来高  前日出来高  前日取組高    (前々日比)
  金           164,823       173,208       453,409        (+  5,921)
  銀           103,294        76,253       179,993        (+    139)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。
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・NY為替   円    ユーロ  ・NYダウ          38,886.17  +  78.84
     前日  156.13/15   1.0868/70   ・ナスダック         17,173.12  -  14.78
     本日  155.65/67   1.0889/91   ・10年米国債利回り      4.28  -   0.01
・NY原油  (24/ 7)   75.55 + 1.48  ・SPDR保有金残高    833.65  +   1.44
注:SPDRの保有金残高は前日発表の数値。本日付けはニューヨーク時間の午後6時(日
本時間の翌日の午前8時)に更新予定。
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 ニューヨーク金、銀は続伸。終値の前日比は金は15.3〜16.2ドル高、中心限
月の8月限が15.4ドル高、銀が129.4〜130.9セント高、中心限月の7月
限は129.4セント高。
 金8月限は続伸。時間外取引では、ドル安を受けて買い優勢となったが、買い一巡後
は利食い売りなどが出て上げ一服となった。日中取引では、米新規失業保険申請件数の
増加などを受けて米国債の利回りが低下したことから、押し目を買われて堅調となっ
た。
 銀7月限は、米国債の利回り低下や金堅調を受けて買い優勢となった。
 ニューヨーク金8月限は続伸。時間外取引では2373.4〜2394.6ドルのレ
ンジで推移、前日比3.3ドル高の2378.8ドルとなった。8月限は安寄りしたの
ち、ドル安を受けて買い優勢となったが、買い一巡後は利食い売りなどが出て上げ一服
となった。
 日中取引では、利食い売りなどが出て2372.2ドルまで下落した。その後は、米
新規失業保険申請件数の増加などを受けて米国債の利回りが低下したことから、押し目
を買われて堅調となった。時間外取引の高値を突破し、2397.8ドルまで上昇し
た。
 米新規失業保険申請件数は前週比8000件増の22万9000件となった。市場予
想の22万件を上回った。また第1四半期の米非農業部門の労働生産性(改定値)は前
期比0.2%上昇し、速報値の0.3%上昇から小幅に下方改定された。米国債の利回
りが低下し、金の支援要因になった。
 ニューヨーク銀7月限は、時間外取引で3006.5〜3075.5セントのレンジ
で推移し、前日比36.7セント高の3044.0セントとなった。7月限は高寄りし
たのち、ドル安を受けて堅調となったが、買い一巡後は金の上げ一服に上値を抑えられ
た。
 日中取引では、利食い売りが出て3023.0セントまで下落した。その後は、米国
債の利回り低下や金堅調を受けて押し目を買われた。時間外取引の高値を突破すると、
買い戻されて3147.0セントまで上昇した。
 6月5日のコメックス指定倉庫在庫は、金が前日比2476オンス増の1767万
6060オンス、銀は107万7453オンス減の2億9620万8505オンス。

今日の材料
・4月のユーロ圏小売売上高は、季節調整済みで前月比0.5%減となった。EU全体
では0.6%減。
・欧州中央銀行(ECB)は、主要政策金利の0.25%ポイント引き下げを決定し
た。利下げは2019年9月以来、4年9カ月ぶり。中銀預金金利を過去最高の4.0
%から3.75%に引き下げた。
・4月の米貿易収支の赤字額は前月比8.7%増の746億ドルになった。輸入が急増
する一方、輸出は小幅増にとどまった。市場予想は761億ドルだった。
・米新規失業保険申請件数は前週比8000件増の22万9000件となった。市場予
想は22万件だった。前週から増加に転じたが、引き続き労働市場は底堅く、経済の下
支えとなる見通し。
・第1四半期の米非農業部門の労働生産性(改定値)は年率換算で前期比0.2%上昇
した。速報値の0.3%上昇から小幅に下方改定された。市場予想の0.1%上昇は上
回った。
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