シカゴ大豆市況=期近から大幅反発、ブラジル生産量予測の下方修正で

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
              始 値   高 値   安 値   帳入値    前日比
   2024/07   1,177.00    1,191.25    1,171.00    1,189.50     +12.25
   2024/08   1,167.00    1,179.75    1,161.00    1,178.25     +11.50
   2024/11   1,147.25    1,161.00    1,143.50    1,160.25     +13.00
   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高(前々日比)
   先物        379,532       294,337         847,538  ( +11,683)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後
4時現在の数値です。
=======================================
*米農務省(USDA)発表の週間純輸出成約高(6月6日までの週)
 大 豆:40万7100トン(事前予想レンジ:40万〜90万トン)
 大豆粕:17万0400トン(事前予想レンジ:10万〜40万トン)
 大豆油: 1万7800トン(事前予想レンジ:5000〜8000トン)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
*米気象庁発表の6−10日予報(6月19日−6月23日)
 コーンベルト西部の気温は平年を上回る。雨量は平年を上回る。
 コーンベルト東部の気温は平年を上回る。雨量は下回る〜平年並。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 大豆は期近から大幅反発。終値の前日比は4.25〜13.00セント高。中心限月
の7月限は前日比12.25セント高の1189.50セント。
 ブラジルの生産量予測の下方修正が強気材料視された。期近限月は2ケタの上げ幅を
記録したが、一方では依然として低迷する輸出が上値を抑制要因になったこともあり、
6月4日以降の価格帯突破には至らなかった。
 7月限は1177セントで取引を開始した後に軟化。アジアから欧州の時間帯の多く
が1178セントを上値抵抗線とする安もみとなるなか1171セントの安値を付け
た。シカゴの時間帯に1180セントを突破したことで売り方の踏み上げと見られる動
きもあって値位置を更に切り上げて1191セント台まで浮上。転売に値を落としなが
らも再び買い戻され、引け間際に1191.25セントの高値を記録した後、高値に近
い水準で終えた。

 米農務省(USDA)が発表した6月6日までの大豆週間純輸出成約高は40万
7100トンで前週の26万3400トンを上回った。今年度の累計純輸出成約高は
4377万7600トンで前年度同期の5164万8900トンを約15%下回ってい
る。
 ブラジル国家食糧供給公社(CONAB)は23/24年度の大豆生産量予測をこれ
までの予測1億4770万トンから1億4740万トンに下方修正した。
 米国産地の天気概況は以下の通り(米農務省の農業天気ハイライトを要約)。
 コーンベルトでは、コーン産地北部および大豆産地で散発的な降雨が発生。中西部で
の夏穀物の作付はほぼ終了するなか、冬小麦の収穫を含めた他の農作業が積極的に行わ
れている。

 米中西部では今週末から17日の週にかけて熱波が広がり、ミシシッピーバレー北部
では最高気温は35〜38℃近くまで上昇する見込み。また、プレーンズ中部および南
部から大西洋沿岸中部から南部にかけても同様の気温に達するだろう。ただプレーンズ
北部および中西部北部には熱波は達しない見込み。また、今後5日間の雨量はプレーン
ズ北部および中部、そして中西部北部では25〜75ミリに達するもよう。6日間予報
に関しては、6月18〜22日にかけて全国的に気温は平年並〜平年を上回るだろう。
*米小麦産地の天気概況は以下の通り(米農務省の天気概況及び予報を要約)。

 プレーンズでは、コロラド州およびカンザス州南部で気温が上昇し冬穀物の収穫が速
いペースで進行している。13日午後にはコロラド州南東部およびカンザス州中部で最
高気温は38℃に到達。一方、プレーンズ北部では散発的な雨も止み穏やかな天気が広
がっている。
 米国南部では気温が上昇するなか降雨の発生は無く、速いペースで農作業および穀物
の生育が進行。同時に冬小麦の成熟および収穫が進行している。

 大豆製品は、大豆粕、大豆油は共に堅調。共に大豆の堅調に追随高となったが、大豆
粕の上げ幅が大きくなった。大豆粕7月限の終値は前日比8.10ドル高の368.3
ドル。
今日の材料
・コーンベルトでは、コーン産地北部および大豆産地で散発的な降雨が発生。
・中西部では今週末から17日の週にかけて熱波が広がり、ミシシッピーバレー北部
 では最高気温は35〜38℃近くまで上昇する見込み。
・プレーンズ中部および南部から大西洋沿岸中部から南部にかけても35〜38℃
 近くまで上昇。
・今後5日間の雨量はプレーンズ北部および中部、そして中西部北部では25〜75
 ミリに。
・6月6日までの大豆週間純輸出成約高は40万7100トンで前週の26万3400
 トンを上回る。
MINKABU PRESS

このニュースの著者

MINKABU PRESS

みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。