ゴム週間展望=下値模索、活発限月の期中11月限は320円割れの可能性

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
              [6月24日からの展望]
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
     週間高低(カッコ内は日付)         6月17日〜6月21日
<国内>         始 値     高 値       安 値      帳入値     前週比
 24年11月限      338.9      339.2(17)    323.8(19)   327.5      - 10.8
 RSS先限      330.0      330.0(17)  330.0(17)  330.0      - 11.0
 TSR20    282.0      282.0(17)    276.0(19)   276.0      -  6.0
=======================================
東京外為市場 円相場(本日 15:15現在) 158.96円  前週末比 0.73 円安
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
【前週までのレビュー】目先天井を付けた可能性があり、11月限は6月4日の安値3
28.2円を意識した展開になるとみた。
【期近の下落に注意】
 産地安が続いている。ただ、JPXゴムRSS3号の期近6月限は345〜350円
前後で取引されている。5月限の納会値は329.5円である。5月の納会時のタイオ
ファーは86バーツ前後であり、現時点より高い。産地の天候不順懸念は後退してお
り、6月限は下落する可能性がある。
また、JPXゴムRSS3号の活発限月の11月限は、下値を模索しそうだ。活発限月
の11月限は、17日に4日の安値328.2円を割り込んだことで、ネックライン割
れとなり、5月30日の高値353.4円と6月10日の高値360.9円でダブルト
ップが形成された。19日には323.8円まで下落した。その後の戻りも限定的とな
り、目先、320円割れを試しそうだ。
【産地相場は下落】
 タイ現物価格の下落が続いている。タイ南部の天然ゴム主要積み出し港のソンクラ渡
しのオファー価格は、東南アジアで高温が続いたことや秋にはラニーニャが発生すると
の予報が出ると、供給減少不安などから6月10日には90.84バーツまで上昇し
た。その後、90バーツ前後で戻りが鈍くなると、14日に90バーツをしっかり下抜
く88.50バーツが提示され、20日は84.45バーツまで下落した。直近の産地
価格の上昇は、高温やラニーニャ現象への思惑が強く働いていただけであり、需給のひ
っ迫感はなかった。天候不順懸念が後退した現状を考慮すると、オファー価格は一段と
下落する可能性がある。
【上海ゴムは下値模索】
 上海ゴムは売りが優勢となりそうだ。中心限月の9月限は、11日に1万6110元
まで上昇し、一代高値を更新した。だが、その後は下落し、19日には1万4690元
まで一時下落する場面があった。同水準では支持されたものの、戻りも鈍い。テクニカ
ル的には、4月25日の安値1万3955元から6月11日の高値1万6100元まで
の上昇の半値押し水準である1万5033元をしっかりと割り込んでおり、目先、下値
を模索しそうだ。19日の安値1万4690元を割り込むと、節目の1万4500元や
1万4000元を視野に入れた展開になるとみる。
【中国の鉱工業生産が鈍化】
 17日に中国国家統計局から発表された5月の小売売上高は前年同月比3.7%増と
4月の2.3%増から伸びが加速した。一方、5月の鉱工業生産は同5.6%増と4月
の6.7%増から伸びが減速している。個人消費に明るい兆しがみえているが、鉱工業
生産の伸びは鈍い。中国政府は景気回復のために輸出を推し進めているが、米中、欧中
関係の悪化から関税障壁が高まっている。輸出が拡大しないようなら、天然ゴム相場の
上値は限られる
【東京ゴム活発限月の11月限のテクニカル要因】
 ゴムRSS3号の活発限月の11月限は、自律反発場面となったが、21日に失速し
た。5月中旬から値動きをみると、産地価格の上昇を受けて、買いが先行し、5月30
日には上海ゴムの大幅高を受けて353.4円まで急騰した。その後は、修正安とな
り、6月4日には一時328.2円まで軟化。5日以降、上海高などを手掛かりに再び
地合いを引き締めると、10日には360.9円まで上昇し、一代の高値を更新した。
だが、上海ゴムが10日に高値を付けたのち崩れると、14日には340円を割り込ん
だ。さらに産地相場の下落もあり、19日には323.8円まで下落した。その後、自
律反発となり、21日には、6月10日から19日までの下落の38.2%戻し水準で
ある338円目前となる337.5円まで戻したが、同水準で失速すると、330円を
下抜いている。
 一段安となれば、19日の安値323.8円が意識される。安値更新となれば、節目
の320円の攻防となる。一方、改が先行すれば、21日の戻り高値337.5円が最
初の関門。同水準を上抜くと、340円の攻防になる。340円台を回復するようなら
6月10日から19日までの下落の半値戻しとなる342円台が意識されそうだ。
【今週の注目ポイント】
 JPXゴムRSS3号は、産地相場に注目したい。産地相場は、天候不順懸念が後退
したことから、水準を引き下げている。一段安となれば、JPXゴムRSS3号は、期
近から崩れる可能性がありそうだ。
【相場予想レンジ】
6月24〜28日のJPXゴムRSS3号11月限の中心レンジ予想は315〜350
5円。テクニカルの支持線は323.8円(6月19日安値)、抵抗線は338.0円
(6月10日から19日までの下落の38.2%戻し水準)。
<当面の予定(イベント・経済統計)>
24日 独景況感指数 2024年6月(ifo)
    建玉明細報告(CFTC)
25日 貴金属取引 2024年6月限納会(大阪取引所)
    米ケース・シラー住宅価格指数 2024年4月(S&P)
    米消費者信頼感指数 2024年6月(カンファレンスボード)
26日 貴金属取引 2025年6月限発会(大阪取引所)
    米新築住宅販売 2024年5月(商務省)
27日 小売業販売額 2024年5月速報(経済産業省)
    中国工業利益 2024年5月(国家統計局)
    米国内総生産 2024年1-3月期確報値(商務省)
    米卸売在庫 2024年5月速報値(商務省)
    米耐久財受注 2024年5月速報値(商務省)
    米新規失業保険申請件数(労働省)
    米中古住宅販売仮契約指数 2024年5月(全米不動産協会)
28日 労働力調査(失業率) 2024年5月(総務省)
    鉱工業生産指数 2024年5月速報(経済産業省)
    ゴム指定倉庫在庫(大阪取引所)
    上海ゴム指定倉庫在庫(上海期貨交易所)
    英国内総生産 確報値 2024年1-3月期(国立統計局)
    独雇用統計 2024年6月(連邦雇用庁)
    米個人所得・支出 2024年5月(商務省)
    シカゴ購買部協会景気指数 2024年6月(シカゴ購買部協会)
    米消費者信頼感指数 2024年6月確報値(ミシガン大)
    建玉明細報告(CFTC)
     MINKABU PRESS
    ※投資や売買は御自身の判断でお願いします。

このニュースの著者

MINKABU PRESS

みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。