NY金・銀市況=反発、米FRB議長の慎重姿勢も押し目買い

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
            始 値   高 値   安 値   帳入値   前日比
   金      (24/ 8)  2366.5     2378.3      2356.0      2367.9     +  4.4
          (24/12)  2413.9     2425.6      2403.6      2415.2     +  4.2
   銀     (24/ 9)  3102.0     3143.5      3078.5      3105.6     + 14.3
         (24/12)  3153.5     3188.5      3125.0      3151.1     + 14.1
           推定出来高  前日出来高  前日取組高    (前々日比)
  金           314,451       291,342       510,067        (+  2,425)
  銀           57,860        72,308       162,287        (+    557)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。
=======================================
・NY為替   円    ユーロ  ・NYダウ          39,291.97  -  52.82
     前日  160.81/83   1.0822/24   ・ナスダック         18,429.29  +  25.55
     本日  161.28/30   1.0813/15   ・10年米国債利回り      4.30  +   0.03
・NY原油  (24/ 8)   81.41 - 0.92  ・SPDR保有金残高    834.81      0.00
注:SPDRの保有金残高は前日発表の数値。本日付けはニューヨーク時間の午後6時(日
本時間の翌日の午前8時)に更新予定。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 ニューヨーク金、銀は反発。終値の前日比は金は3.9〜4.9ドル高、中心限月の
8月限が4.4ドル高、銀が14.1〜15.7セント高、中心限月の9月限は
14.3セント高。
 金8月限は反発。時間外取引では、押し目を買われて堅調となった。欧州時間に入る
と、ユーロ安を受けて上げ一服となった。日中取引では、押し目を買われたが、パウエ
ル米連邦準備理事会(FRB)議長の議会証言を受けてドル高に振れると、上げ一服と
なった。ただ安値で買い戻され、地合いを引き締めた。
 銀9月限はパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の議会証言後のドル高が圧迫要
因になったが、金の下げ一服を受けて安値から戻した。
 ニューヨーク金8月限は反発。時間外取引では2364.2〜2375.5ドルのレ
ンジで推移、前日比4.2ドル高の2367.7ドルとなった。8月限は高寄りしたの
ち、押し目を買われて堅調となった。欧州時間に入ると、ユーロ安を受けて上げ一服と
なった。
 日中取引では、押し目を買われ、2378.3ドルまで上昇した。その後は、パウエ
ル米連邦準備理事会(FRB)議長の議会証言を受けてドル高に振れると、上げ一服と
なり、2356.0ドルまで下落した。ただ安値で買い戻され、地合いを引き締めた。
 パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長は議会証言で、インフレ率はFRBが目標
とする2%を依然として上回っているとの認識を示しながらも、ここ数カ月は改善して
いるとし、一段と良好なデータが増えれば利下げの根拠が強まると述べた。
 ニューヨーク銀9月限は、時間外取引で3102.0〜3143.5セントのレンジ
で推移し、前日比39.7セント高の3131.0セントとなった。9月限は高寄りし
たのち、金堅調につれ高となった。欧州時間に入ると、買い戻されて上値を伸ばした。
 日中取引では、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の議会証言後のドル高を受
けて売り優勢となり、3078.5セントまで下落した。その後は、金の下げ一服を受
けて安値から戻した。
 7月8日のコメックス指定倉庫在庫は、金が前日比96オンス減の1769万
9777オンス、銀は59万4546オンス減の2億9850万1547オンス。

今日の材料
・パレスチナ地区ガザでの停戦に向けた交渉は、9日のバーンズ米中央情報局(CI
A)長官とエジプトのシシ大統領との会談後、10日にドーハ、翌11日にカイロで再
開される見通し。
・格付け会社ムーディーズは、フランス国民議会(下院)総選挙の結果は同国の信用格
付けにとってマイナスだと警告した。また、大連立政権が樹立されれば意思決定や債務
管理がより困難になるとの見方を示した。
・フランス国民議会(下院)総選挙の結果を受け、ゼネラリ・アセット・マネジメント
の債券部門責任者マウロ・バレ氏は、フランスのソブリン格付け「AA」が格下げ方向
のリスクにさらされているとの見解を示した。
・欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのナーゲル独連銀総裁は、インフレ率が遅く
とも2025年末までにはECBの目標の2%に到達するとの見通しを示した。
・欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのパネッタ・イタリア中銀総裁は、ECBは
現行のインフレ低下を損なうことなく、段階的な利下げを継続することができると述べ
た。
・米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は、議会上院の銀行委員会で行った証言
で、インフレ率はFRBが目標とする2%を依然として上回っているとの認識を示しな
がらも、ここ数カ月は改善しているとし、一段と良好なデータが増えれば利下げの根拠
が強まると述べた。
MINKABU PRESS

このニュースの著者

MINKABU PRESS

みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。