NYプラチナ市況=大幅続落、米景気減速懸念でリスク回避が圧迫

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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            始 値   高 値   安 値   帳入値   前日比
 プラチナ   (24/10)   965.8      967.8       913.1       915.5    - 52.1
         (25/ 1)   974.9      977.8       922.6       926.0    - 52.4
 パラジウム  (24/ 9)   884.00     888.00      813.50      826.10   - 56.40
         (24/12)   889.50     890.00      820.50      832.50   - 57.40
           推定出来高  前日出来高  前日取組高    (前々日比)
 プラチナ          57,737         23,185        78,908       (+    189)
 パラジウム         10,700          4,661        30,324       (+    121)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。
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・NY為替   円    ユーロ  ・NYダウ          38,703.27 -1,033.99
     前日  146.53/55   1.0909/11   ・ナスダック         16,200.08 -  576.08
     本日  144.21/23   1.0949/51   ・10年米国債利回り      3.76 -    0.03
・NY原油  (24/ 9)   72.94 - 0.58  ・SPDR保有金残高    845.47      0.00
注:SPDRの保有金残高は前日発表の数値。本日付けはニューヨーク時間の午後6時(日
本時間の翌日の午前8時)に更新予定。
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 プラチナ系貴金属(PGM)は大幅続落。前日比は、プラチナが60.4〜51.7
ドル安、中心限月の10月限が52.1ドル安、パラジウムが57.60〜55.80
ドル安、中心限月の9月限は56.40ドル安。
 プラチナ10月限は大幅続落。時間外取引では、リスク回避の動きや金急落を受けて
売り優勢となった。欧州時間に入ると、株安を受けて一段安となった。日中取引では、
手じまい売りなどが出て下げ幅を拡大した。その後は、米ISM非製造業総合指数の上
昇を受けて下げ一服となったが、戻りは売られた。
 パラジウム9月限はリスク回避の動きや他の貴金属の急落を受けて売り優勢となっ
た。米ISM非製造業総合指数の上昇を受けて下げ一服となったが、戻りは売られた。
 プラチナ10月限は時間外取引を921.4〜967.8ドルのレンジで推移し、前
日比44.6ドル安の923.0ドルとなった。10月限は安寄りしたのち、リスク回
避の動きや金急落を受けて売り優勢となった。欧州時間に入ると、株安を受けて一段安
となった。
 日中取引では、手じまい売りなどが出て下げ幅を拡大し、3月27日以来の安値
913.1ドルを付けた。その後は、米ISM非製造業総合指数の上昇を受けて下げ一
服となったが、930.6ドルで戻りは売られた。序盤の安値に顔合わせしたが、ここ
を維持し、下げ一服となった。
 予想以下の米雇用統計などを受けて米国の景気減速懸念が高まり、リスク回避の動き
が圧迫要因になった。債券市場では米連邦準備理事会(FRB)が緊急利下げに動くと
の見方も出ている。ただ7月の米ISM非製造業総合指数は51.4と前月の48.8
から上昇しており、活動拡大を示した。
 パラジウム9月限は、時間外取引を823.00〜888.00ドルのレンジで推移
し、前日比58.50ドル安の824.00ドルとなった。9月限は高寄りしたのち、
リスク回避の動きや他の貴金属の急落を受けて売り優勢となった。欧州時間に入ると、
株安を受けて一段安となった。
 日中取引は、手じまい売りなどが出て下げ幅を拡大し、一代安値813.5ドルを付
けた。その後は、米ISM非製造業総合指数の上昇を受けて下げ一服となったが、
852.00ドルで戻りは売られた。
 2日のナイメックス指定倉庫在庫は、プラチナが前日比変わらずの15万5507オ
ンス、パラジウムは同変わらずの4万3893オンス。
今日の材料
・イラン政府は、イスラエルに対する抑止力を再構築するとの方針を示した。欧米など
はイランによるイスラエル攻撃が迫っている可能性があるとみている。
・7月のユーロ圏のHCOB総合購買担当者景気指数(PMI)改定値は50.2と、
前月の50.9から低下した。製造業の低迷に加えてサービス業も伸び悩んだ。
・欧州中央銀行(ECB)は調査報告で、天然ガス価格の変動がユーロ圏のインフレ率
に与える影響が増大しているとの見解を示した。ただ、依然として原油価格の変動ほど
ではない。
・8月のユーロ圏投資家センチメント指数はマイナス13.9と、2カ月連続で悪化
し、1月以来の低水準となった。
・7月の英サービス部門購買担当者景気指数(PMI)改定値は52.5と、前月の
52.1から上昇した。速報値の52.4から小幅に上方修正された。
・6月のユーロ圏生産者物価指数(PPI)は、前月比0.5%低下、前年比1.8%
上昇となった。エネルギーの値下がりを背景に、低下幅が市場予想を上回り、欧州中央
銀行(ECB)による年内の追加利下げの余地を残した。
・米シカゴ地区連銀のグールズビー総裁は、米雇用統計は予想より低調だったものの景
気後退(リセッション)には陥っていないとの見解を示した。
・7月の米ISM非製造業総合指数は51.4と、6月の48.8から上昇した。6月
は2020年5月以来の低水準を付けていた。市場予想は51.0だった。
・7月の米非製造業購買担当者景気指数(PMI)確報値は55.0と前月の56.0
から低下した。事前予想は56.0。
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